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001 SP転生する

俺は、前世の記憶が断片的に残ってる。

なんでか知らんけど。


日本という国でお偉いさんを守る仕事をして、護衛してたらいきなり撃たれた。で今に至る。


だからというか……今の状況は、実に恥ずかしい。



「はぁぁあああい!ラルちゃん!おしめ替えまちゅよ!」


強面の角の生えた灰色の肌をした筋骨隆々のバケモノが、ニッコリ笑顔で、おしめを取り替えてる。この世界での父親らしい。


自分の自我がハッキリとして最初見た時は、漏らすとこだった……いや漏らすわけないだろう!精鋭として訓練積んだんだ!こちとら!


まぁいい。しかしこれより問題がある!

そう!母親と思わしき絶世の美女の母乳を飲まなければいけないことだ。精神年齢32だぞ!なんでもう少し後に自我が形成されない!


もうなれたけど。


結論!俺は、美女と野獣の子らしい。


強引に締めくくってしまった。

前世でも報告書嫌いだったし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれから9年がたった。


うちの父親の名は、ドワルゴ。ドワーフという種族で母親の名は、ソフィア。エルフだそうだ。二人とも冒険者でパーティを組んでた時に父親からアタックしたそう。なんでこの牛顔に……

そんな母親のお陰で牛面にならずにすんだんだけど。

角が2本生えてるわ。肌は、灰色だわ。10歳児にしては、ガッチリしすぎてるし。バケモノやないかい!


すまん取り乱した。


家庭は、結構富裕層らしい。母親は、引退したけど、父親が家庭を持った時「幸せすぎる!」って言って力が有り余ってたそうで、荒稼ぎしてるらしい。暑苦しいわ!


そのおかげで明日から学園へ入学試験をするそうだ。

魔法の勉強とか剣の訓練だってよ!○ラとか○ャドとか使えんのか?……スゲェウケル。


「ラル〜?ご飯よ〜!」


おっと!愛しのママンに呼ばれたら行くしかないぜ!


「はぁーい!」


……違和感があるって?気のせいさ!子供だから可愛い声しか出ねーんだよ!


「うわぁ!母さん!ステーキ?やったぁ!」


「明日から入園して、寮に入っちゃうからね。」


「俺が仕留めてきた奴だ!おかわりは一杯あるからな!」


「あなたとりあえず手を洗って。血がついてるわ。」


「あっはい。」


父親は、尻にひかれているようだ。

冒険者だから手が汚いとか気にしないらしい。

というか母さんの殺気マジ怖い。


「いっいただきまーす!美味しいね!はは!」


俺には、このくらいのフォローしかできないよ。父上


「ふふっ良かった。いい?ラル明日から入園試験で魔法適性も教えてもらうわ。ドワーフは、土属性。エルフは、大体の適正を持ってるのだけれど、どっちの血が濃いか分からないから自分の与えられた適正で頑張りなさい。」


良かった機嫌が治ったみたいだ。


「うん!」


「体術剣術については、他のドワーフより身体が小さいラルは、負けてしまうかもしれないけど。ラルは、ラルの長所を伸ばせばいいの。」


「うん!大丈夫母さん全員ぶっ飛ばしてくるよ。」


自分より大きい奴の対処法なら散々訓練したし、訓練してきてないガキに負けたら笑い者だ。


「バカね。この子は、誰に似たのか。」


「ソフィアだね。」


父さんは、また逆鱗に触れたのだった。

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