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説明Ⅰ

「まず私についてですが、先程申したとおり悪魔……より正確に言えば、魔界十家の一つ『ライス』の長男のヘンと言います」

「よく分からないけど、人間で言えば魔界十家は貴族みたいな感じ?」

「貴族……というより支配者の方が正しいですね。十ある家が魔界の土地を、それぞれ力で支配してます。まあ支配とは言っても我が家では放任主義ですが」

「放任主義?」

「我が家のルールを守れば何をしても良し。ただし、我が家に歯向かったり、ルールを破れば叩き潰す……ですね」


……悪魔恐ろしいな。だけどルールを守れば安全てのは人間の世界みたいだ。


「それで、その魔界十家出身の悪魔の「ヘンとお呼び下さい」……ヘンの頼みが69本目の刃だっけ?」

「その通りです。69本目の刃……これの所有者になって頂きたい」

「それは、刀?」


悪魔は懐から刀を取り出した。

どう見ても刀の大きさが懐よりデカいんだが……どうやって収納してたんだ?

多分、悪魔の力で収納してたんだろうが……。


「この刀、これはただの刀ではありません。特殊な力を秘めた刀なのです。そしてこれと同じ様な刃が後、99振りあります」

「つまり全部で100本?」

「そうです。そして……この刀は人間にしか扱えません」

「えっ、なんで?」

「太古にこれを作りし神が、人間を他の存在からの守る目的で作ったからですよ」


つまり、悪魔とかの存在に人間が支配されない様に作った刀か。

……ちょっと待て。何でそれを悪魔が持ってるんだ?それじゃあ意味ないだろ。


「因みにこれは我が家が人間から奪った物です」

「おい‼︎」

「昔の話ですから私に文句を言われても困ります……それよりこの刀を含めた刃には、特殊な力以外にもある力があるのです」

「ある力?」

「そう。それこそが貴方にこの刀の所有者になって欲しい理由でもあります……一人の人間が全ての刃を手にすると、全ての刃の特殊な力を手に入れられ、更には何でも一つ願いが叶うのです」


……何だそれ、何でも願いが叶う?

不老不死にもなれるし、世界を意のままに操ることも出来るってことか?

そ、それじゃあもしかして……。


「た、例えばだが、もし金が……一生遊び続けるだけの金が欲しいって願いも叶うのか?」

「叶いますよ。貴方がこの刀の所有者になり、他の刃を狩るのに協力してくれれば、特殊な力は私が貰いますが……願いはあげます。」

「やる」

「おや?即答ですか。私が貴方を嵌めようとしているなど考えないのですか?」

「多分だけど……それは無いな」


もしもこの悪魔が罠に嵌めようとしてるなら、ここまでの長い説明をわざわざする意味がない。

そんなことしなくても罠に嵌めようと思えば嵌めれるはずだ。

つまり……これは罠ではなく、正式な頼みごとだろう。


「……貴方が思ってる通りです。証明はできませんが、これは私からの頼みごとで、決して罠ではありません」

「それならいい。その頼みごと…受ける!」

「本当にいいのですか?まだ説明していませんでしたが、他の刃を狩るのは命に関わるものです。もし、死にたくなければ断ってもいいですよ?」

「断ったらお前「ヘンです」……ヘンは別の人間に頼むんだろ?」

「そうなりますね」


だったら俺の考えは変わらないな。絶対にこの頼みごとは受ける!

他の奴にこんなうまい話を持っていかれてたまるか!


「……俺は人生を楽に暮らしたいんだ。将来は絶対に働いて、金稼いで生活しなくちゃならない。どんな職でも苦労があって、楽はできないだろ?」

「そうですね。確かに楽に……とはいかないでしょう」

「だからこの話は断らない。将来働かなくても済むくらいの金が手に入るチャンスだぞ?しかも宝クジなんかよりも確実だ」

「ですが死ぬかもしれませんよ?」

「莫大な金が手に入るかもしれないなら、リスクは承知だ」

「……分かりました。私の頼みを受けて貰い感謝します。それでは、この刀を貴方に渡しましょう」


悪魔が手渡しで刀を渡してくる。

てか、鞘ないんだな。刀身むき出しで危ないんだが。

斬らないように気をつけて刀を受け取る。


「で、これには何の力があるんだ?」

「今から説明します。後、他の刃についても」


そして悪魔は口を開き、刀について語り始めた。

次は1週間以内にしたい。

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