受験直前なのに異世界召喚されてしまいました⁈
11月某日
夜9時過ぎのこと…
何時ものように学校から直接予備校に向かって3時間授業を受けて帰っていた。
何時通り超満員の電車に乗って、もう一本満員の電車に乗って…
ようやく最寄りに着いたー!!ってなって駐輪場に朝から止めてある自転車の駐輪代をバズボでピピッとなして引き抜いて、それじゃあ家までしゅっぱーつ!って走り始めて高架下を抜けようとしたら目の前がいきなり真っ白に光ったから貧血⁉︎
この生まれてから18年一度も貧血なんてなった事もない無駄に健康すぎるほど健康な私が⁈って思ってびっくり仰天して自転車から降りて、こんな出入り口ど真ん中でボーーーーと立ち止まってたら後続自転車に轢かれるわ!って思って蛸せんべいにも海老煎餅にもいかせんべいにもなりたくないよー何て意外と余裕ぶっこいてたのが、まあ原因なんだろうけどさ、
うん、
どうしよう………………………………………………………………………………………………………。
「ここ…どこ?」
今までの、というよりは今日の出来事を1から思い出して、やっとこさ結論を出す。
「もしかしなくても、異世界召喚、されちゃった?」
くるりと後ろを振り返ってみる。
そこに広がるものは、まあ…
「こんな立派な城、東京都探し回ったってどこにもないでしょう…」
ため息と共に一つの心配事を口にしてみたり。
「……………………………………………………………………………………………………………………………………受験、どうしよう。」