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詳説 世界史 〜世界史F〜  作者: 好多 世界 (よしだ せかい)
1/1

人類の起こりから第一祖先時代まで

みなさんはこれから、この教科書で世界史を学ぶことになります。みなさんが既に学習してきた天国史も世界史の一部ですから、天国史と世界史の区分は便宜上のものにすぎません。しかし、この二つは世界の捉え方が異なります。この教科書で世界の成り立ちや、人類の歩みを学ぶのがみなさんの目標になるでしょう。

 序章 .1.


 伝説の時代





 普通人類の進化



 人類が出現してから、文字を発明して歴史を記録に残すようになるまでには、非常に長い年月が必要であった。文字が発明される以前、人類は口伝で記録を後世に伝えていった。人類史の90パーセント以上を占めるとされるこの時代を、伝説時代(、、、、)と呼ぶ。




 人類、特に普通人類は、猿人・原人・旧人・新人の順に進化した。大型生物が闊歩していた太古のアスラにおいて人類が進化したのには、彼らが直立二足歩行(、、、、、、)したというところが大きい。現在は、今から1300万年前の原始大陸アロロブロにおいて、最初の人類、猿人が誕生したと考えられている。猿人には、エストリーモピストスなどが属しており、その中には単純な打製石器(礫石器)を用いるものも現れた。


 やがて、約970万年前に、アロロブロに原人が登場した。メロ=イヴァスやメロ=シドリギス(イヴ原人やジッド原人など)がそれに属し、中でもメロ=シドリギスは、オークの原型であるニブドに対抗するためにハンドアックスなどの改良された打製石器と火(、)を使用して狩猟・採集生活を営んだ。原人は、厳しい氷期を生き抜き、アロロブロから中央大陸の西部(ルーフィ地方)・東部(ヨゼッタ地方)にまで広がった(※1)。


 さらに約640万年前、より進化した旧人が現れた頃には、既にアスラ上にはエルフ・ミルヴ(※2)・巨人等の知的生命体(※3)が存在しており、彼らとの交流のためか、旧人の脳容積は現生人類とほとんど変わらず、精神文化が発達した。

 彼らはルーフィから西ヨゼッタにかけて住み、また目的に応じて剥片石器を使用したり、毛皮を身につけるなど、氷期に適した生活を送っていた。


 ついで480万年ほど前にアロロブロに現れた人類を新人(、、)といい、現在の普通人類(メロ=イスタングス)もこれに属する。ルーフィのデロン人や彩国(※4)の筆山上洞人などがこれにあたる。新人は旧人の技術をさらに進歩させ、また弱いモンスターの骨や角で作った骨角器(、、、)をもちいて生活をより豊かにするとともに、

 グローヴェンたちとの交流の様子を優れた洞穴絵画として残している。新人は間も無くアロロブロから広がり、暗黒大陸(※5)を含むほぼ全世界に住み着くようになった。




 注)※1 当時の中央大陸と原始大陸アロロブロは陸続きであった。


 ※2 現在のヨゼッタ西部、アルファン山脈一帯に住む騎龍民族の総称。


 ※3 普通人類・魔法人類以外の知的生命体を総称してグローヴェン(誇りある異族)と呼ぶ。


 ※4 彩国さいこく ヨゼッタ東部を広く支配する帝政国家。この教科書でものちに学習する。


 ※5 このとき渡った者たちの一部が魔族と交わって、魔人族が誕生したとされる。




 第一祖先時代の終わり



 約400万年に氷期がひとまず終わり、アスラが温暖化すると、自然環境は激変した。そのため新人は地域ごとの多様な環境に適応しなくてはならなくなった。このときに農耕・牧畜が一部地域で起こったとされているが、それから後の痕跡がなぜか全アスラから消失しており、以後40万年前まで、アスラの全生命を脅かしたとされる出来事があった(※1)。人類が生まれてからこの謎の痕跡消失までを、第一祖先時代(、、、、、、)と言う。


 注)※1 この時のことを唯一知っていると思われるエルフ族に度々人類は取材を申し込んでいるが、彼らは「神の罰だ」と言うばかりで、成果が上がったことはない。



コンスタントにみなさんの学習を支えるため、投稿してまいります。



出展 『大笑書房』『感涙社』

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