秋風ロンド
乾いた空気を踏みしめながら
落ち葉の上にのびていく影
枯れ果てた記憶のかたち
ずれた背骨の危ういバランス
先へ先へと伸ばしてみても
きらめく季節に手は届かない
奪われたのか
それとも自ら差し出したのか
問いかけてくる回転性のめまい
痩せ細った指でかき集めた
なけなしの感性たちは
積み上げるそばからこぼれ落ちてしまう
何度でも辿りつくのは同じ場所
聞き覚えのある旋律に
引きずり戻され立ちすくむ
身をよじり過ぎ去っていくがらんどう
いつ果てるとも知れぬ悲しみが
耳の奥でこだましている