外からの手紙
起きると、前に一度見た風景。
「夢じゃなかったのか…。」
ベットとデジタル時計、そしてひとつ椅子があるだけの部屋。
とりあえず、他に何かないかとベットの下を探したりしてみるが何もない。
「いったいここはどこなんだ…。」
とりあえず外に出ようとドアに手をかけるが、全く開かない。外からカギがかかっているようだ。
しょうがないからもう少し探そうと振り向くと、さっきまでなかった手紙が椅子の上に存在していた。
「さっきまでなかったよな…、とりあえず読んでみるか…。」
僕は手紙を読み始めた
『月光 ライ君へ
君は世界中にいる人間のなかからランダムに選ばれたとてもラッキーな少年だ。2010年1月30日に君は交通事故で死んだのは知っているかな?でも、君は生き返ることが許されたんだよ。だから今もそうやって生きているんだ。
本題はここからだ。君がそこにいては実験台にされる。君の体は傷ついてもすぐに治るようになったからなんだ。それは君も嫌だろう?だから、君をそこから出してあげようと思っている。でも、条件がある。僕たち【ゼロ・アンティーク】と一緒に世界を救ってくれ。外では犯罪にまみれた社会になってしまった。それを救うんだよ。
僕らと一緒に世界を救ってくれるならこう言ってくれ。
「世界を救う光になる」と。
ゼロ・アンティーク』