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目覚め
「やあ、ライ君。やっと目覚めてくれたね」
あれ…ここはどこだ…。
僕はあの事故があって、死んだはずだよ…な?
「いやー、まさかここまで目覚めるのが遅いとは思わなかったよ。」
わけがわからない…なにがあったんだ…
とりあえず横に置いてあるデジタル時計を見る。
≪2014年1月23日0時0分≫
その時計にはそう書いてあった。
「僕はいったい…」
「ライ君、君は4年ほど眠っていた。
いや、死んでいたんだよ。」
「死んでいた…?」
「そう、死んでいた。そして、生き返ったんだよ。」
傍にいる男は微笑みながら答えている。
なんで…わけがわからないよ…。
僕はわけがわからなかった…。
「だいじょ…ぶかい?」
そして、僕はもう一度眠りについた。