2歩 意見を聞いたら、女組が大変なことになった
「おせぇよスカイ!!」
「ゴメンッス。ドラマの収録とかどたばたで・・・」
「いいよなぁ、有名人でさ」
スヴェルフは、はぁっとため息を吐く。
スカイはこの街のアイドル的女優で、格闘家でもある。
歌声は天使のようで、力は悪魔という、まさに竜人だ。
今、あたしたちは変装をしている。
といっても、フードを着ているだけなのだが。
なぜ、そんなことになったのかは、次のようなことがあったからだ。
・・・
「・・・マジで?」
「マジだ」
いやいやいや、うそでしょう?
だって、包囲網訓練に削除部は入らないでしょう?!
「それじゃ、よろしくたのむぞ」
「えっちょっ」
ガチャリ
帰っちゃったよ・・・
どうしましょう・・・
これも、秘密警察の仕事なぁ・・・
嫌っていったら、そく、処刑になるし・・・
しゃあねぇか・・・
・・・
「てなわけで、作戦会議をしまぁ~す」
あいつらが帰ってきたころ、あたしはそく、作戦会議をした。
「まずアンケート、削除部で戦いたいな~って思うやついるか?」
あたしは、削除部の個人資料を机に並べた。
まず、弟が手を上げた。
「俺は、零夢がいい。強そうだ」
おぉ~、おまえは目がいいな。
次に、サニーが手を上げた。
「私は、ふみかがいいです」
「なぜだ?」
「簡単に倒せそうだからです」
おいおい、倒しちゃ駄目だぞ。
ふみかは一応、オーバーメモリアルカンパニーの社長の娘だぞ。
ウン万円払えやゴルァとか言われたらオワタだぞおい。
チカも手を上げた。
「私、シャドーさんにします」
「おっ、なぜだ?」
「シャドーさんって人を殺した事があるんでしょ?だから、武器を持てないほど・・・!」
やめれ。
そいつも、デューオリア家っていう名家なんだぞ。
「はいはーい!!」
最後に、スヴェルフが鬱陶しいほどの元気な声で手を上げた。
「はいはい、お前は?」
「ゴウ!」
「なぜ?」
「何となく!」
なっ・・何となくだとっ?!
お前だけ、なんかおかしいよ!
うんとまぁ、ここまでにするかぁ。
「次、やばそぉ「「「「「legend」」」」おぉハモった」
やっぱり、ヤバイのはlegendだな。
「最後、包囲網のことだが・・・」
おっと、ここを聞かれたら、このゲームが面白くならないよ。
てなわけで、今日はここまでだ。