第二話 目覚めたら
んっ・・・・。私、どうしたんだっけ?
少しずつ記憶をさかのぼり、思い出そうとする。
そうだ、トラックに轢かれたんだ!!!!!
「っ!!」
おもいっきりの力で体を起こす。
ん・・?私、寝てたっけ?
「雪乃!!良かった、目が覚めたのね!!!!」
お母さんの声。
お母さん、ごめんなさい・・・・あんなこと言ってしまって・・・・。
「お母さん・・・・」
s
「何言ってんのよ、お母さんはこっちにいるじゃない」
はっ・・!?よく見ると、母の顔がずいぶん若い。
それに、「お母さん」と呼ばれた方を見ると、これまたずいぶん若いおばあちゃんが。
「姉の顔を忘れないでよ」
どういうことですか!?
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ひとまず、まだ目が覚めたばっかりで、疲れてるから一人にして欲しいと適当な理由をつけて部屋から出て行ってもらった。
まず、ここは母の故郷の病院で、私は車にひかれたらしい。だが、怪我は命に関わるようなものではなく、軽い怪我で済んだ。
そして、一番の大きな問題。
私は、母の妹の「雪乃」叔母さんらしい。
私と同じ名前の叔母さんは、私が生まれる前に交通事故で亡くなっているはずだ。だけど、もし叔母さんが亡くなったはずの事故がこれだったなら・・・・・。
「どういうことよ・・!」
もうワケが分からない。どうなっているんだ・・・。
はぁーっと深くため息をつく。ふと、目の前にあった手鏡を見る。
そこには微妙な表情をしてもなお美しい美少女の顔が。
そうなのだ。叔母である「雪乃」は、その名にふさわしく、雪のように白い肌をした美しい人だった。
写真でしか見たことがなかったが「美人薄命」を体現した人だった。