表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
沈黙の檻  作者: キロヒカ.オツマ―


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/22

第9章 亀裂

石田奈緒が姿を消してから、施設の空気は、はっきりと濁り始めた。


掲示板には、簡単な紙が一枚。


――石田奈緒、自己都合退職。


それだけ。


だが、誰も、その言葉を信じていなかった。


噂は、すぐに回った。


「……辞めたその日に、警察に行ったらしいよ……」

「……あの子、記録、持ってたって……」


疑いは、音もなく、廊下を満たしていった。



午前の入浴介助。


看護師長自ら、現場に立っていた。


「最近、事故が多いからね」


床は異様なほど乾かされ、手すりも何度も拭かれている。


(……守りに入った)



昼前、女刑事が、私服で現れた。


名刺も出さず、廊下を歩く。


看護師長と目が合う。


「最近、職員の出入りが多いですね」


何気ない一言。


空気が凍る。



午後、娘が施設長室に呼ばれた。


数十分後、怯えた顔で出てくる。


「……そんな話、聞いてない……」


(……家族も、巻き込まれ始めた)



夜。


「……警察、石田から話聞いてるらしいよ……」


恐怖。

疑念。

裏切り。


組織は、壊れ始めていた。


次は――


「家族」。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ