第23話「境界王との最終決戦」
1.黒い翼の襲来
リヴィエルが放つ闇の剣が、光のバリアを切り裂こうとする。
智久は真白、凛、澪と固く手を繋ぎ、全員の想いをひとつに結晶化させた。
「俺たちは……ただの人間じゃない。
心のスキマを抱えても、それを乗り越える力がある!」
2.力の共鳴
智久の中で、幼い頃から封じていた痛みが光となって炸裂した。
その光は仲間たちの心とも共鳴し、彼らの力を増幅する。
凛は剣を掲げ、澪は詩の言葉を唱える。
真白は静かに力を解放し、闇の中に一筋の光を射し込んだ。
3.リヴィエルの本音
闘いの中、リヴィエルは告げる。
「私は君たちの始まりであり、終わり。
人間と悪魔の境界線を守るために存在していた」
「だが、君たちが示した“選択”は――新たな境界を切り開いた」
4.最期の一撃
智久は強く叫んだ。
「俺たちは一人じゃない。
誰の心も、誰の痛みも独り占めしない。
だから、悪魔に支配されるわけにはいかない!」
その言葉と共に、光の刃がリヴィエルの闇を貫く。
5.新たな朝
黒い霧が晴れ、校舎に陽光が戻る。
「終わった……」
凛が静かに呟いた。
真白は智久の手を握り返し、優しく微笑む。
「これが“人間の強さ”」
6.未来への扉
智久は仲間たちと共に、心のスキマを抱えながらも前に進む。
「俺たちの物語は、まだ終わらない。
だけど、今ならどんなスキマも埋められる気がする」
そして、空には新しい光が差し込んでいた。




