マインクラフトの世界
ゲーム Minecraftを題材とさせていただきました。
4人はのんびりとした生活を送っていた。冒険好きのレオン、ビビリのフィン、ブラックジョークのカイ。そして僕だ。
僕たちは4人でこの世界の終結を目指すーー
しかし、そんな彼らに思いもよらぬ災厄が訪れる。。
ーーここはゲーム、マインクラフトの世界の中の物語である。ーー
このあたりには沢山の木々が生える森、広大な草原、湖...
「いやー、ここもだいぶ発展してきたよなー!」
僕たちは4人で、この町を創り上げてきた。
僕の名前はユウト。僕はこの町が大好きだ。
のびのびと暮らし、仲間と食卓を囲み、町を発展させる...
そんな生活が、いつまでも続けばいいなぁ...ーー
「こんなとこで何してんだよ、起きろ!」
湖の辺り、ビーチベッドで寝ていた僕を起こしたのは、レオン。
「んーー...起きたよ。で、どうした?」
「ふっふっふ、、今日は洞窟探索の日だ!!」
「おーいマジで言ってんのか、、
ほんと好きだよなぁ、レオン、冒険とか」
「そりゃ、まだ見ぬ地、財宝、、、冒険なんてワクワクしかねぇ!!!」
(ワクワクの数少ない気もしたけど...)
「いきたくねーよー、もーちょい寝る」
「はぁ?寝んな!!準備しろ!!」
ーー「ユウト、まだ寝てるの?早くいくよ!」
取っ組み合いになった僕たちに声をかけたのは、カイだった。
「あ、起きたじゃん。もうこのまま永眠かと思ったわ」
...いつもこいつのジョークは黒すぎる
「朝の水浴びも済ませたし、私はもういけるけど。あんたらは?」
「あー、、わかった、いくよ」
「てか、フィンは?あいつは行くって?」
「もう行く準備もしてるわよ」
「じゃ、支度したら地下集合ね」
重い腰を上げて、僕は冒険の準備を始めた。
「よし、洞窟だから、、剣とツルハシ、松明も2スタックくらい持って、、ちょっとだけ木材も持っておくかーー」
そして、防具を着て、盾を持ち、僕はみんなのもとへと向かった。
「遅いぞ!」「何してたのよ」「おはよー、、」
「お待たせー、、ってフィン、もしかして自分のダイヤ全部防具に使った?!石剣じゃん」
「いやまあ、死にたくないし、、」
「べーつに何回くたばってもいいのよ??どうせ生き返るし」
「いやいや...ーー...ほら。」
「あぁ、ありがとう」
僕は鉄の剣をサクッと作り、フィンに渡した。
「じゃあ今日は、ここの洞窟まで行ってみるか、座標設定で、x1024、y20、z354に設定して、、」
「にしてもマジ革命だよねー、ね、ユウト」
「うん、凄すぎる...」
フィンはこの中でずば抜けて回路が得意である。プロのエンジニアだ。
「これのおかげで洞窟を探すこともなくなったし、行き来も楽でいいよねー」
「おれは歩いて探すのも冒険らしくていいと思うけどな。まあでも、早く洞窟行きたいぜ!」
レオンが座標の入力を終えて、こっちをみる。
「準備はいいか?いくぞ!」
レオンが装置の真ん中にあるボタンを押すと、壁が開き、紫色のポータルが現れた。
僕たちはポータルに飛び込んだ。
視界が揺れて良く見えない、、と思っていたら、
もう洞窟の中にいた。
「まじでどう言う原理?!しかもこれこのポータル入ったら戻れるんでしょ?」
「えっと、これは、現実世界とネザーで移動距離に違いがあることを利用してるんだ。ネザーで進んだ分の8倍の距離、こっちでは進めるんだ。」
「へぇ、、でも僕たち向こうでなにもしてないよ?」
「向こうに着いた瞬間、装置でその場所までぶっ飛ばされてるからね、、」
「恐ろしく早い、、、」
そんな話をフィンとしていると、カイが
「ね、ねぇ、あれ、あそこ」
カイが指差した先には、洞窟の中とは思えない、石のレンガのような壁でできた建造物があった。
「あれって、、」
「もしかして要塞?!?!」
フィンが震えている。
驚き、と言うよりもフィンは極度のビビリだ。
要塞のことは前から知っていたが、今日、初めてみる。
「行ってみようぜ!」
レオンがそこへ突っ走っていってしまった。
「私たちも追いかけないと」
僕たちはレオンに続いて、要塞の中へと進んだ。
「す、すげぇ、、今日は特別な日だな!」
「あのー、こっちになんかすごく禍々しい部屋があるんだけど」
みんなでその部屋の中へ入る。溶岩の上に、黒く恐ろしい雰囲気のポータルが、そこにはあった。
「そういえば、ここにくるまで全くモンスターがいなかったね」
本来であれば、ここの部屋にもモンスターのスポナーがあったはずだった。それもない。
「これ、入ってみない?」
「まって、エンダードラゴンってやつでしょ?!この世界で最強の敵っていう、、私まだ心の準備がーーー」
僕は無意識のうちに、そんな言葉を発していた。
もちろん、フィンも反対したが、レオンはそれを聞いて興奮して飛び込んでしまった。
「あいつ、!!!」
やはりレオンに続いて僕たちは、ポータルの中へ飛び込んだ。。
エンドへと向かった4人、その先で待ち受けるものは、、、、
いない?