第八話五人目?
「えっと…お取込み中だった?」
そこに入ってきた少女…少し小柄で白いくて長い髪…そしてダボッとしているスクールセーターとニーソックスを着ている、そして同年代くらいなことはわかった
(数秒でいろんなとこ見てる俺きもくね?)
と蛇山は思う
(うちの制服じゃないな…ほかの学校も休みなのか?)
川は推測する、するとその少女は
「あはは…ごめんね~なんか気まずくなっちゃって…」
「おっ!」
その少女はギターやドラムに近づき
「もしかしてバンド?」
「うん、まだ活動自体はしてないけど」
少女は目をキラキラ輝かせ
「ここでやるの!?」
「それは…」
「名前教えて!絶対に見に行くから!」
「あぁぁ…」
女性経験が全くない川は押されてしまっていた
すると同じく女性経験が全くないはずの蛇山が言う
「今メンバーがもう一人欲しいんだ…よかったら入らないか?」
「すごいなこいつ、今初対面だぞ」
と思う鳴神
「えっとぉ…」
だが先ほどとは別人のように雰囲気が変わった
「……ごめんね、私もう音楽はやりたくないの…」
「振られたー(´;ω;`)」
「変なこと言わないで!!」
蛇山は少し悩んだ後
「音楽はもうやらないって昔はやってたの?」
「うん…」
またまた蛇山は悩んだ後
「じゃあさ…」
蛇山はマイクを持ってきて
「歌ってみない?」
少女は少し悩み…
「…実はね作曲なら興味あるの、それならやってみようかな?」
すると蛇山は少女の手を取った
「きゃっ」
「是非!」
少女の顔はぱーっと顔が明るくなり
「うん!」
「そういえば名前聞いてないな」
鳴神が話に割り込む
「私?私は…」
ガチャ
すると扉が開く
「店長ー」
そこに来たのはバイトの澤村日和だった
「ん?皆さん練習してたんですね」
「あぁ今日は学校なかったから…」
「というか店長どこに行った?」
澤村は少女を見る、しかし少女は目をそらす
「あれ制服同じ…あなたも山代高校?」
「あーえっと…」
(同じなのに面識ないのか?)
「あっ名前出てきそう…」
澤村は頭に手を当て考えた
長いこと考えた後…
「先輩?」
するとなぜか後ろにいた圭一郎が澤村の肩を叩く
「日和ちゃん…それは失礼だよ…」
「店長!すっすいません!」
少女は頭をかきながら言う
「あはは…しょうがないよ私学校行ってないから」
(そういうことか…)
「遅れたけど自己紹介するね…」
「私は山代高校の一年黒川詩音!このバンドの作曲担当!」
「いつのまに!」
澤村はびっくりしていた
蛇山は立ち上がり
「じゃあ俺らスネークスキンやっと五人全員そろった!」
((そんな名前なのか…))
黒川と鳴神は思った
後ろにいた圭一郎はふっ、と笑い
「頑張れよ…」
と一言つぶやいた
「頑張るぞ!」
リーダーの蛇山のに続き
「「「「おー!」」」」
と掛け声を上げた
「ん?」
しかしそこで蛇山は気づいてしまった
(…え!?)
黒川の首と腕に巻かれた包帯に…