第六話渋谷と新入り
突如現れた渋谷デベロッパーズを名乗る男 佐鹿純生
「デベロッパーズ?」
蛇山は知らないようだったが
「渋谷デベロッパーズ!?存在していたのか!?」
「えぇ何々?」
「お前知らないのか!?」
鳴神が説明を始めた
「渋谷デベロッパーズってのは日本でも有数のヤンキーグループだ」
「初代総長大田中清二郎が亡くなり、二代目総長聖光也がその後を継いだ」
「そのあとは何回かリーダーが入れ替わったのか話はめっきり聞かなくなった」
その後ろから佐鹿が覗く
「でいいかな~」
「というかさ俺はあの二人回収しに来ただけで君らと戦う気はないんよ…」
そして佐鹿は名刺を渡した後
何故か佐鹿は何か少し思いつめたような表情をし
「じゃあまたどっかで~!」
がすぐそのテンションに戻りテオジンと鈴木を持ち上げ去っていった
帰り道にて二人はあの妙な男について話していた
「何だったんだろうなアイツ?」
「うわっ名刺に電話番号も書いてる…」
すると鳴神が話を切り出す
「そういやあの話…」
「ん?ああ軽音楽部の話ね」
鳴神は満面の笑みで
「検討する!」
「おい!俺ちゃんと協力したじゃねぇかぁ!」
「すまんな…本当は入ってやりたいんだが…」
「楽器がわからなくて………」
(いいやつではあるんだよなぁ………)
「しゃあない、俺がなんか教えるよ…」
「ほんとか!ありがとう!蛇山!いや蛇山さま!」
「…………」
蛇山は頬を赤らめ
(いいやつではあるんだよなぁ……)
次の日の大堂高校にて、洞下高のテオジンと鈴木を倒したニュースは不良ネットワークを通じて伝わっていた
…まぁ不良は鳴神しかいないのだが…
「おらぁおらぁ!蛇山様のお通りだ!」
「やめろ鳴神」
すると後ろから川が来た
「昨日何してたの?」
すると二人は自信満々で
「「洞下高の奴と殴り合い!!」」
「はい暴行罪」
「そんなぁ~」
「ちょっとくらいいいじゃないですかぁ」
「人殴るくらい」
「武器で」
と二人は川に泣きつきた
「俺、軽音部に入るわ」
「おぉー!やった!ついに人がキターーーーーー!」
どうやら川はこの子のことになるとテンションが上がるらしい
「そうだ、顧問に連絡しないと」
「顧問って誰?」
「蛇山…流石に顧問ぐらい知っとけよ…」
廊下で駄弁っていると
「呼んだ?」
後ろからぬるりと謎の人物が入ってきた
「うわぁ!誰!?」
「誰だ!?蛇山様に手を出すなぁ!」
二人は完全に警戒モードだが…
「馬鹿だなぁ…すいません先生…」
その男は笑顔を浮かべ
「…先生?」
「うん、以外に初めましてかもね」
センターパートの男が言う
「僕は軽音部顧問の溝呂木弦だよろしく」
「よっよろしくお願いいたします…」
顧問の情報も知ることができ、後メンバーは一人!
洞下高校のあの空き部屋にて佐鹿があの二人に質問攻めをしていた
「何?お前ら俺に黙ってそんなことやっての?」
「すっすいません佐鹿さん…」
佐鹿は飴を口に咥え
「まぁいい…」
するとテオジンが気まずそうに言う
「佐鹿さん話は変わるのですが…」
「ん?何だよ?」
その覇気に押されながら言う
「ひぃ!?あっあの」
見せたのはスマホの中の写真、そこには銀髪ロングの同い年らしき少女がいた
「は?」
佐鹿はテオジンの胸ぐらをつかみ
「お前これ…撮ったのか?」
「はっはい!どこに行ったか分からないと言っていたので…」
テオジンから手を放す、気が動転している佐鹿は飴をガリガリ嚙みながら
「まだここにいるってことか…いや…もう会わない方がいいのか…そもそもあいつらのせい…いや俺が弱かったから…また会って贖罪を…」
とブツブツいっていたので鈴木が話しかけた
「あの佐鹿さん…?」
すると佐鹿はバタフライナイフを取り出し鈴木の顔に向ける
「黙れ」
「はっはい…」
この時、鈴木は少し漏れていた…
うろうろしながら考え事をしている佐鹿の髪から赤い目がのぞき、飴が砕ける
「よしっいったん会おう」
いや~パソコンは作業がしやすくていいねぇ~え