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スネークスキン  作者: 中野震斗
S1夢編
5/30

第四話武器vs武器

カキンッ!

金属バットとメリケンサックがぶつかり合う

「おらぁ!」

テオジンが金属バットを振るう

「おっと!」

それを蛇山が瞬時に避ける

蛇山とテオジンはそれを繰り返していた

「いつまでも…」

テオジンは蛇山の足を引っかける

「ちょこまかと!」

「クソッ!」

こけそうになった蛇山だが

「よっと!」

すぐに手をついて起き上がる

「避けてばっかだなぁ!」

「あぁそうかい!」

蛇山はバットを掴む

「俺から取り上げようってか?」

「さぁなぁ!」

テオジンのすねを蹴り、バットを取り上げ、捨てる

「グッ…!」

「いってー!」

「やりやがって!」

テオジンが拳を降り上げる

ガキッ!!

テオジンと蛇山の拳がぶつかりあう

「グッ…!」

メリケンサックとグローブすら身に着けていない拳、どちらの方が強いのかは明白だろう

(クソッ!早くバットを拾わないと!)

バットに視線をそらした隙に蛇山はテオジンの顔面にアッパーをくらわす

「かはぁ!」

鼻血を出したテオジンはのけぞり倒れた

すると

「まだだ!蛇山ぁ!」

「思ったより体力あるやつだな!」

バットを持ち起き上がったテオジンはそのバットを蛇山の顔面にクリーンヒットさせた!

「うぁ!」

(視界が…霞む…)

うろついた蛇山をバットでぼこぼこにする

(クソッ!目を中心に!!)

「オラオラオラァ!」

(どうすれば…)

そこから蛇山が編み出した方法は…!


テオジンの人生は今までうまくいっていた

好き勝手に生き、嫌いな奴はボコし、女子にはセクハラこの年から風俗に行きまくっていた。

だがそんなテオジンが今窮地に立たされている

武器を使ってまで勝とうとした相手に

ボコボコにされている!!!

(クソッ!俺がなんでこんな奴にぃ!)

(そもそもこいつがやっている攻撃はなんだ!?格闘技なんかまともにやってないからわからねぇ!)

あの状況から蛇山が編み出したものは…


数分前バットでボコボコにしていたテオジンはその後自分もそれ以上に大量のパンチを浴びせられる

「なんだ?何が起こった!?」

蛇山は体を左右にリズミカルに回転させフックを大量にした!

蛇山がしたのはデンプシーロールだった!

数分間大量のフックを浴びせられたテオジンは

その場に倒れた

この勝負蛇山の圧勝だった


「鈴木!今日で決着を着けるぞ!」

「そうだなぁ…鳴神ぃ!」

そして二人の拳がぶつかる

こちらでも激しい戦いが始まった…

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