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Snake Skin  作者: 中野震斗
S1表裏一体編
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第四十四話蛇と狼

ウルフガングの大将天道とその標的蛇山の攻防が繰り広げられた。


「ここかぁ?」


蛇山の腹を前蹴りし強制的に後ろに下がらせる。


「クソッ!」


蛇山も空かさず首元を狙う、だが天道に見切られ逆に顎を殴られ、わき腹を突かれる。


(ここから抜け出すには…どんな手も使わないとダメそうだ!)


今まで戦ったことのない強敵に怖気づく暇もなく猛攻が続く。


「お前大したことないな…」


回し蹴り顔面を蹴られ


「化けの皮が剝がしてやるよ!」


逆の方向からも拳を叩きこまれた。

____________________________________

「天道がどういうやつか?」


完全にBIRDに取り込まれたサークル666の長井は山野に聞かれ話す。


「狼みたいに凶暴と言えば簡単だがあれは普通の空手じゃない」


長井は未だに痛む腕を抑えながら


「何考えてるかわかんないけど…アイツはかなり戦闘を楽しんでるようだ、足の痛覚も感じていなさそうだし。あいつのことを一言で言うなら…狂犬…いや」

狂狼きょうろうだな」

____________________________________

戦っているうちに蛇山は右と左で蹴りの威力が違うことに気づく。


(確かこっちの方が弱かった)


蛇山は後ろに回り顔面を裏拳で殴り右足を狙う、だがこっちは後ろにいるというのに天道は首を掴んでくる。その握力は先ほどとは比べ物にならないほど力強くなっている。


「やめろよ…お前…」


「クソが…」


首がどんどん絞められるなかついに左足のすねを蹴ることに成功するが全く効いている様子がなかった。


(何でだ!?こいつには痛覚がないのか!?)


まるで痛覚のない改造人間のような男の攻略など考えたこともなかった。だが攻略法はなくても隙を見つければいいもの、予想通り天道は蛇山を投げ飛ばした。


(多分こっちを蹴るはずだ)


予想通り横になったこちらを蹴る、その足を蛇山は掴み立ち上がる。


「しまった」


立ち上がったことで簡単に天道は転ぶそこに馬乗りになり蛇山は何度も天道を殴りついに右足に手を掛けた。だがそこには違和感があった、足を掴んでいるはずなのにゴツゴツとした感覚と冷たさが伝わる。そして馬乗りになったまま天道にとう。


「お前、義足か?」


その言葉を聞いた天道は激高し靴を脱ぎ右足で蹴る。強烈な痛さが腹部に走りふと視線を向かわせると穴が開いていたうえに血がダラダラと垂れていた。そう奴の足には画鋲が仕込まれていた。そして天道が右足をまくる、そこには赤き鉄の足があったこれが天道が改造人間と呼ばれる所以だろう。


「あーあ…バレちゃった」


足に仕込んだナイフを取り外し天道がこちらに向かってくる。


(何で俺と戦うやつは光物持ってんだよ!)


蛇山は自分と戦う相手がナイフ使いが多いことを危惧しあるものを自作した、それを取り出し天道のナイフとぶつかり合う。


「何だよそれぇ…ちょーかっけーじゃん」


「何だと思う?」


それはメリケンサックにカッターの刃を取り付けたものだった。


「名前は!?」


天道のナイフをぎこちないながらも躱す。


「メリケンカッターでいいんじゃね!?」


対して蛇山のメリケンカッターを華麗に躱す。ここで経験の差が出ている。


(こいつの攻撃を図るには…!)


攻撃をかわし続ける、すると一瞬天道が止まり足に手を掛ける。


(なんだ?)


なんとナイフを足に着けそのまま回し蹴りをした。


「っぶな!?」


その眼光を見るに奴は本気だ


「本当に俺のこと、殺す気か?」


ナイフをすれすれで避け足を掴む。


「当たり前だろ」


獲物を狩る狼のような瞳だけで奴の殺意が伝わってくる。だが蛇山にも策がないわけではない


「そうか…」


拳と回し蹴りの猛攻が続く、ナイフを取り出した分強力になっている。


(やっぱりここだ!)


蛇山もそれに対応しパンチを繰り返す。


(ジャブばっかじゃねーか)


だがジャブをずっと打ち続けるなか蛇山は急に方向展開天道の首を掴み膝蹴りを繰り出す。


「あがっ!」


そして少しひるんだところに左フックで天道の顔面を殴る、そして前蹴りで天道を蹴り飛ばした。


(クソが!今までと違う攻撃を!?)


まるで他の格闘技にシフトしたかのような動きに天道は戸惑いを隠せない。


(だがナイフで迎え撃てばいいこと!!)


足のナイフを外し蛇山の方に向かう。だがそれも蛇山には想定内だった。


「やっぱな」


先ほどにメリケンサックからカッターを外し、天道まで接近する。


「こい!」


ナイフをメリケンサックでガードする。


(ここでこいつのメリケンサックを封印すれば!)


互いの武器がぶつかりあう状況で天道は左で蛇山のボディを狙う。だがその左拳にメリケンサックがぶつかる。


「はぁ!?」


蛇山のメリケンサックは二つあった!そして天道の顎にメリケンサックのアッパーが激突する。


「ぐぁ!?」


そして天道はその場に倒れる。


「お前…めっちゃ強かったぞ…」


倒れた天道を見下ろし、その場を去る。


「まて…」


「!!」


行きも絶え絶えな声が後ろから聞こえ振り返ると舌を噛み口から血を流した天道がナイフを持ちこちらを睨む。


「てめぇはここで潰す!!」


そしてそのまま飛び上がりナイフを振り下ろした。

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