第二話新人集め
ついに始まったバンド活動!まずは人を集めることから始めることにした
蛇山は川に問う
「なあまだ部活に入ってない人っていないの?」
川が頭を抱えながら答える
「一応一人…でも…」
言うかどうか迷っている雰囲気の川が言う
「鳴神龍生、とんでもない不良だって噂がある、ちょっとヤバそうな人なんだ」
「なぁ話してみれば…わかるかな…」
「でもこいつはそんなの通用しそうなやつじゃないと思うよ…」
川はその鳴神龍生がいる1年D組に連れていく
「まあウチの高校髪染めOKだけど…」
「…絶対あれだよな」
銀髪の蛇山も驚愕していた
そこにいたのは、髪がカラフルな人が多い渋谷でもひときわ目立つ見た目だった
鳴神は金髪はもちろん、時代遅れなリーゼントにどこの族かもわからない真っ白な特攻服を学ランの上から着ていた。
「嘘だろ!?あんなの絶滅したと思ってたのに!?」
「でしょ?だから誰もかかわろうとしたいんだよ…」
「あれ?」
川が後ろを振り返るとそこに蛇山の姿はなかった
「鳴神であってるよな」
「蛇山!」
蛇山は鳴神に話しかけていた
「ん?なんだよ」
「ひっ!」
ガラの悪い雰囲気の鳴神に川はビビっていたが、蛇山は臆することなく鳴神に話しかける
「今なんも部活に入ってないんだっけ?だからさ軽音部入らないか?」
「あぁ…」
その問いに少し行き詰った鳴神が言う
「ちょっと今問題があってな、保留でいい?」
「いや、そろそろ提出期限があるんだよ…」
「そう?」
するとなぜか蛇山が意気揚々と答える
「じゃあ俺がその問題を解決すればいいってことだよな?」
「は?」
川は冷や汗をかきながら
「あのバカ何やってんだ!」
すると鳴神が言う
「ならいいぜ?」
「俺は今洞下高校の鈴木大和って奴と揉めてるんだ」
「鈴木大和?」
「あぁそいつと俺は昔番張ってた中学同士の因縁がまだ続いている」
「何があったんだ」
蛇山と鳴神が話す中、川は不安そうに様子を見ていた
「あいつよくもまぁずけずけと…」
鳴神は話す
「理由は簡単あいつが俺の中学の奴にカツアゲをしたことから今に続く大問題に発展したんだ」
「完全にあっちが悪いじゃん、後今2021年だろ…」
鳴神は言う
「今日あいつと決着をつける」
鳴神は邪悪な笑みを浮かべ
「あいつを後ろから不意打ちしてくれ」
蛇山は少し悩んだ後…
「分かった!」
こころよく了承した
「じゃあ放課後な!」
それを後ろから見ていた川は思った
こいつらくそ野郎だなと…