第二十三話真実
立川光源高校で幅を利かせる光源クルー、不良の集団が廊下をぞろぞろ歩くその様はまさに猛獣の群れだった。そんな猛獣の群れを一人眼鏡をふきながら見つめるものがいた、それは一年の藤森だった、藤森雅紀という男はなぜこんな荒れている光源高校でまじめに勉強ができているのだろうか?
「藤森君」
後ろから女子に話しかけられる
「来週の委員会の…」
何気ないこと会話をしたのちその話しかけてきた女子は引きつった顔でその場を離れる、何故ならそこには光源クルーNo.2の榊原がいたからだ
「やべッ怖がらせちゃったかな?」
「さぁ?」
「なぁ」
藤森に何か言おうとした途端後ろから拓殖が榊原の肩を叩く
「榊原…」
榊原がため息を吐いたのち、拓殖が言う
「南田と松岡が負けた」
「何?あいつらそんな強かったのか?」
「ああ」
拓殖はポケットから煙草を取り出し校内だというのに吸い始めた
「あいつらもかなりの手練れということ…ちょっと言ってきてくれないか?」
榊原は呆れた顔をしたのち
「分かったとりあえず外に出てくる」
榊原が離れた後、拓殖は藤森のことを見向きもせずに立ち去ろうとした、しかし
「おい」
「ん?」
後ろを振り返るとそこには銀髪の男がいた、拓殖は少し考えた後ニヤリと不敵な笑みを浮かべる
「ああ、あのバンドマンか?どうした?仲間の敵討ちか?」
そういいながら近づく拓殖に蛇山は答える
「お前じゃない」
といい藤森を指さす蛇山
「どういうこと?…」
困惑する藤森にたいし柘植が近づく
「おい、この雑魚が目的か?」
「そいつは光源クルーの裏のリーダーだ」
「は?」
それを聞いていた周りの生徒も含め全員が蛇山を見つめ驚愕していた、そんなこともお構いなしに蛇山は続ける
「こいつはあえてリーダーを作らず、一部の人間にだけ共有することで裏から暗躍してたんだ!」
(全部アイツから聞いた情報だけど…あってるのか?)
そんな疑問を抱きつつ、黙っている藤森を問い詰める蛇山だったが
「藤森君がそんなことするわけにだろ!」
「お前の妄想だ!」
「黙れ勝手に入ってきた不良!」
まだ確信が得られず、蛇山に罵声が飛ぶ
「え~本当か藤森~?」
無理やり肩を組み藤森を威圧する
「はぁ…」
すると藤森は柘植の髪を掴み窓ガラスにぶつける。飛び散るガラス片と血そして悲鳴の中藤森は倒れた柘植をのポケットから煙草を奪い取り言う
「くだらないことはもうやめだ」
そして口に咥えた煙草に火をつけかけていた伊達メガネを踏み潰す
「本気で喧嘩しようぜ」
そういった藤森は蛇山に殴り掛かった




