第十三話小規模抗争
会話が終わった途端、テオジンが圭介を殴る。飛び散る血しぶき、透かさず蛇山がテオジンの胸ぐらを掴む
「おい!こいつは関係ないだろ!?」
圭介は殴られた鼻を抑える
「グっ…」
(あの金髪の隣…あの時の…)
すると鈴木がある提案をする
「俺さ、リーダーの場所知ってんだけど」
「教えてやろうか?」
蛇山は時から思っていた、黒川があんな目にあったのは犯人のせい、しかし佐鹿も自身の彼女の情報を売った。それなのにあいつは何も気にしていないようだった
「それは、自分のリーダーを売るってことか?」
「あぁ、俺も考えが合わないあいつにはうんざりしてたんだよ…」
テオジンが会話に割り込む
「その代わりといってはなんだが…少しばかり金をくれ」
蛇山は少し考えた後、二人に目配せをする
「…わかった、じゃあ先にあいつがどこにいるか教えてくれないか?」
鈴木はニヤリと笑う
「開發印刷工場って廃墟だ」
「そうか」
蛇山はポケットをまさぐり
「金の話だが…」
「今持ってんのか、話が早いな」
バコォ!
ポケットから手を出し、鈴木を殴る
額から血を流し、顔を抑える鈴木
「てめぇ!よくも!」
「お代はこれだ!すまんが後は頼んだ!」
「待て!」
蛇山を追いかけるテオジンの服を鳴神は掴む
「それで待つ馬鹿がどこにいるんだ?」
鳴神とテオジンは一触即発の雰囲気になった
黒川と澤村は高校が一緒、そして住んでいる場所も近いのだ
いつも引っ込み思案な正確な澤村が黒川に話しかける
「黒川さん…」
「詩音でいいよ」
「はい…」
少しの静寂が流れる
「曲、三つぐらいありましたけど全部昨日で作ったんですか?」
「ん~?違うよ?」
「え?」
二人は自販機の前に止まり飲み物を買う。
黒川はコーヒーを飲みながら話す
「私、学校行ってないじゃん?だからDTMで自分で音楽作ってたの」
「DTM?」
「デスクトップミュージックって言ってパソコンで音楽が作れるの」
「ボカロみたいな」
「そうボカロみたいな」
話が終わってしまい、気まずそうにしている澤村。
(どうしよ…以外に話したことないんだよな…)
すると遠くからあの三人が見えた
「あれ?みんなだ」
「こっそりついて行ってみる?」
二人がこっそりついて行ってる時二人から見えた光景…
それは殴りあっている四人と逃げているように見える蛇山だった
「うそでしょ!詩音ちゃんは蛇山君を追いかけて!」
「でも日和ちゃん…」
澤村は親指を立て
(大丈夫!)
と言わんばかりの目線を送った
圭介を一方的に攻撃する鈴木
「オラ!オラ!その程度か!オーナーの弟!」
「クソ!」
(なんで僕は毎回…負けてばっかりなんだ!)
鈴木は圭介の胸ぐらをつかみ放り投げる
「さぁーて…どうしてやろうか?」
(僕は…)
圭介は無抵抗で殴られ続ける
(なんて無力なんだ!!)
すると鈴木の〇玉が後ろから蹴り上げられる
鈴木は言葉にならない叫び声を上げる
「ぐぁぁぁぁぁぁ!誰だ!てめぇ!」
後ろを振り返るといたのは地味そうな少女
「お前は!あの時の」
「そんな因縁の相手みたいに言われても…」
鈴木が立ち上がる
「俺に勝てると思ってんのか?」
その問いに澤村は答える
「はいっ!」
「は?」
「あなたくらいになら」
「よくどこからそんな自信が来るんだ?お前?」
「少し空手をやっていたので」
「なんも格闘技をやっていないあなたよりかは強いと思います!」
「ふざけやがって!」
激高した鈴木がこちらに突進してくる
「ひょい!」
澤村が放った全力の拳…
それが顔面に当たった鈴木はあっけなく倒れたのであった…




