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空の愛し子  作者: uta
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決闘部

 オルキと談笑していると、トール先生から声がかかった。

 

「グレイスくん!、待たせてしまってごめんなさい、あら、オルキくんともう仲良くなったのね!。」


「もうマブダチだよ、トールちゃん。今のうちにグレイスに媚を売っておくのさ!」


 なかなかに最低な事を言っているが、不思議と気分は悪くならない。こう見えてオルキは、ちゃんと人を選んで話しているのだろう。


「トール先生、話はどこでするんですか?。」


「職員室で行うのよ、トールについてきてちょうだい!。」


 トール先生がオルキに、「トール先生って呼んでちょうだい!。」と不満を垂らしながらも、僕を引っ張って訓練場をでた。二人で廊下を歩き職員室へ向かっていると、トール先生が口を開いた。


「グレイスくんは、決闘祭って知ってるかしら?。」


「たしか、学園の生徒から選ばれた代表者が集まって、優勝者を決める大会でしたね。」


 決闘祭。昔、ある騎士が悪魔に一騎打ちを挑み討ち取った話からこの決闘祭ができたらしい。悪魔は契約を破れない。騎士は悪魔に対し、自分の命をかけ決闘に応じさせたのだ。その話に基づき、代表者たちが一騎打ちを行っていく。


 だが、決闘祭ではもっと重要な事がある。決闘祭の優勝者は、騎士候補生に推薦してもらえるのだ。騎士になるためには避けれない道とも言えるだろう。


「グレイスくんには、多分だけれど、ヴェルス総合学園で決闘祭に出場する、決闘部のお誘いがくるわ。」


「決闘部?、名前の通り、決闘祭の為にあるような名前ですね。」


「ええ、そうなのよ。すこし、歩きながら決闘部について、話すわね!。」


 トール先生が言うには、決闘部はヴェルス総合学園が決闘祭で勝利を掴むために、決闘祭に向けて鍛える部活だそうだ。なんと、元騎士である学長が直々に指導を行っているらしい。そして、こうやって見込みのある生徒は、入学してすぐに勧誘を行うのだと。副顧問は、あのサラン先生だそうだ。だから、職員室についたら、サラン先生から話があるだろう。とゆうことらしい。


「さて、ここね!。」


 そういってトール先生が戸を開けると、仄かにコーヒーの香りが漂ってくる。居るのは、見知らぬ先生が4人、そしてサラン先生だった。


「サラン先生!、グレイスくんを連れてきたのよ。」


「トール先生、お手数おかけしました。」


「気にしなくていいのよ!。」


  ノートに筆を走らせていたサラン先生だったが、こちらに顔を向けてトール先生にお礼を述べた。トール先生はいつも通り機嫌が良さそうだ。


 サラン先生一口コーヒーを飲むと、立ち上がった。


「じゃあ、グレイスくん。隣にある応接室で、少し話そうか。」


「了解です、コーヒー残ってますけど、良いんですか?。」


「ああ、気にしなくていいよ。」


 そう言うと、サラン先生は腕を横に振った。コーヒーカップが浮きこちらについてきている。多分だが、風魔法の応用なのだろう。戸を開け、隣の応接室に二人で入った。


「ソファー、高そうですね。」


「だよね、これ、グリフォンの皮らしいよ。」


「え。物凄く高いじゃないですか。」


 高級なソファーや調度品に囲まれ、場違いな感じがして少し居心地が悪い。サラン先生がソファーに座り、「まぁ、座ってよ。」そう言われ、僕も座った。凄く良い座り心地だ。


「えーと、トール先生からあらかた話は聞いてるかもしれないけど、説明させてもらうね。」


「わかりました。」


 サラン先生曰く、決闘祭への出場のため、決闘部に所属しないか。此処まではトール先生の話と同じ内容だった。そして、決闘部に所属するにあたり入部テストを行いたいらしい。なにぶん、決闘部は人気も多い。学長に教えを請う、そのために入学する生徒も多いそうだ。だが受け入れられる人数にも限りがあるため、他の生徒達の納得の為にも、だそうだ。


「いいですよ、試験はいつ、どんな事をすればいいんですか?」


「うん、明日1時間目の時間に、俺が迎えに行くから、ゆっくり寝てていいよ。んで、試験内容だけど。」


 サラン先生が、少し眉を顰め、うんと唸りながら、言った。


「学長が、直接教えたい。そういってるから、試験も受け持つそうだ。相当気に入られているんだね、グレイスくん。」


「たしか、お父さんが仲が良いって言っていたから、気にしてくれているのかもしれません。」


「そっか、ただ、学長はスパルタな所があるから、何かあったら言うんだよ。俺も副顧問になる際、鍛えられたから分かるんだよね。」


 サラン先生はそれを聞いてちょっとだけ安心したのか、コーヒーを一口飲んだ。そして、ゆっくりと立ち上がる。


「んじゃあ、話も済んだし、戻っていいよ。疲れただろうしね、お疲れ様。」

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