まずはこぶんがひつようなのでちゅ
おおきくなりたい。つおいなかまがほしいんだ。
「まずは、こぶんがひつようなのでしゅ。ちちうえの騎獣とか、母上の精霊みたいに、つおいのがいいのでしゅ」
「そんな藪から棒に。いきなり「つよい仲間」なんて無理ですよ。私の巨大わんこは騎獣というよりも前世からのインビジブル・フレンドですし、母上の精霊はエルフの里以来の子飼いというか幼なじみたちです。」
「そういわれるとおもったので、おにわからダンゴムシさんをつれてきたのでしゅ」
「食堂にお庭の虫さんを連れてきちゃダメでしょ。ダンゴムシさんだって外気温や地表の温度に慣れてるんだから、お手々の体温では火傷しちゃうかもしれないでしょ。ちゃんともどしてきて、手を洗ってご飯にしましょう」
ここで転生者たちの、祖母・曾祖母世代がトドメを刺しに来まして。
おそらく、前世では高貴な家系に名を連ねていたような方々が
「こーれーはー、お尻ぺんぺんね」となりまして。
なぜか、お嬢ちゃんとお父しゃんが並んでお尻ぺんぺんされ、
なぜか「蒙古斑の位置がおそろいで、顔はお母さん似だけど、やっぱり父娘なんだなあ」
と周囲から生暖かい視線をいただくのでありました。
これは痛い、というよりも、恥ずかしくていたたまれない。
転生者のはずなのに、なんで蒙古斑残ってるのさ、お父しゃん。
女の子は性染色体がXX,男の子は性染色体がXY,かつ父親から貰う性染色体がXかYなので、
単純に考えて、女の子が父母から50%ずつ受け継ぐとすると、
男の子は性染色体にのってる情報の比率では母4:父3で母親に似やすい
......でしたっけ?(遠い目)