表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

1、ミサでの出会い

いつも通り、朝のミサが終わった。


ミサの後、クラーク・スミスは町の人の訴えを、父の後ろで兄と聞いていた。

「ですので、隣の家がうるさくて参っているのです」

「そうか、分かった。兵に見回りをさせるとしよう」


父であるバリー・スミスは温厚で忍耐強かった。

クラークは父を尊敬していた。

「おや、珍しい。深窓の佳人と呼ばれるお嬢様が、ミサに出ていらっしゃったようだ」

「そうなのですか?」

クラークは父の目線の先を追った。


そこには、ミラー男爵の娘、チェルシー嬢が馬車に乗り込むところが見えた。

チェルシー嬢は、可憐で、背中まで伸びたサラサラの金髪が風に舞っていた。

おもわず、クラークは瞳を奪われた。


「あ、目が合いました」

クラークがチェルシーに黙礼をすると、チェルシーは微笑んでお辞儀をした。

「どうした? 顔が赤いぞ?」

「いいえ、父上。なんでもありません」

クラークはごまかすように俯いた。

(なんだろう、この胸のドキドキは? 風邪でも引いたのか?)


クラークは初めてのときめきに、これが恋のはじまりだとは思っても居なかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ