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いたいのいたいの、とんでいけ  作者: 鶴上 はざま
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プロローグ

                 

 その子は泣いていた。

 こんなに広い公園の端っこで短い髪の女の子が体育座りでぷるぷるしてたんだ。

 たまたま公園を通った僕は溢れていたなみだをふいて、どうすることもできなくて何を言ってあげればいいから分からないから近づいてって、お母さんがしてくれたようにその子の頭を撫でてあげたんだ。

 それでも泣き止まないから心配になって不安にさせないように震えるのを我慢して聞いたんだ。

「どこか痛いの?」

 その子は首を横に振った。

「悲しいの?」

 その子はさっきと同じ様に首を横に振った。

「じゃあ、なんで泣いてるの?」

 その子は何も言わないで顔をくしゃくしゃにしたまま下を向いてるから、僕が知ってるおまじないの言葉をかけてあげたんだ。

「いたいのいたいの、とんでけー!」

 そしたら、初めてその子がこっちをチラって、見てくれたんだ。

「なみだがでるのは悪いところがあるからなんだよ!」

 僕はその子に教えてあげたんだ。

「だからなみだかでちゃったときはね、」

 お母さんに言われたことを

「ばいばいしちゃえばいいんだよ!」

 えへへ、と笑いかけるとその子もえへへって、ふにゃってしながら笑って、それでもなみだは出ててよくわからないなぁって思いながら立ち上がると

「泣いたときはなみだにばいばいするんだよ!」

 じゃあね、って言って帰ろうとしたら僕の服の袖をギュッて、掴んできて

「ありがとう」

 その声は震えてて悲しげで、顔なんてそれに負けないぐらい涙で濡れてたのに、

 それでも僕の心を暖かくするのには十分で、

「どういたしまして」

 僕はもう少しだけ頑張ってみようかなって思ったんだ。

 

どうも、はじめまして。

鶴上はざまと申します。

初投稿です。

これから連載できるだけ頑張っていきたいのでお気に入りにしてくれたら幸いです。

どうぞ、これからよろしくお願い致します。

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