櫻(200文字小説)
掲載日:2019/01/19
偶然見付けた櫻の木
その櫻は他と違う輝きを放ち 私を惹き付けた
その櫻の花びらは更に美しい
はらはらと舞い散る姿も美しい
その中の1枚が私の目の前に舞い降りて来た
――私の舞い散った恋心も美しいと言っているのかしら?
櫻は何も答えない ただ 静かに佇んでいるだけ
私は 手のひらに乗っている 櫻の花びらを そっと握りしめる
――櫻さん 有難う
軽く呟いて その場を後にする
背中越しに 櫻の木が私を見守っている様な気がした
優しく 暖かく……




