3-6 星空の下
船旅を重ねること四回。
その合間、陸地で過ごすこと数日。
船上ではのんびり釣りをして、釣果をお金に換えた。
陸地ではロクな仕事に就けなかったが、節制して暮らした。
あまり人が多くない場所を選んで行ったため、だいぶのんびりした船旅だった。
特定の人と仲良くなりすぎないように、ただ怪我を治すのを優先させた。
その間、フェトラスとシリックはずっとイチャイチャべたべたしていた。
「シリックさんシリックさん、はい、あ~ん」
「あむ。もぐもぐ……」
「ね? こっちのスープも美味しいでしょ!」
「本当ですね。ちょっと見た目が毒々しい色だったから敬遠してましたが……なるほど。意外と爽やかな味付け。ではお返しにこちらも。はい、あ~ん」
「はむっ。もぐもぐもぐもぐ……おーいーしー! というかお肉やわらかっ!」
キャッキャうふふである。
俺はそれを、テーブルの反対側から仏頂面で眺めていた。
いいなぁ。俺も「あ~ん」ってされてみたいなぁ。
だがそれをねだるのも男らしくない。父親っぽくない。
「フェトラス。公共の場なんだからあんまり騒がしくするんじゃないぞ」
なんて、大人らしい台詞を言ってみるがフェトラスは舌を出して「えへへ。ごめんねお父さん」と笑うばかり。そしてシリックとヒソヒソ喋って「ふふっ」と笑うのだ。
なんだよぅ。たまにはお父さんにも甘えてくれよぅ。
ここはアガタリヤ大陸の端っこ。人類領域の割合が高めの大陸だ。
安全なルートを選んで船旅を続けていて、自然とたどり着いた。
そろそろ頃合いだろう。俺の怪我も治ったし、もう剣も十分に振れる。
テーブルの下でグッと腕に力を込めてみる。多少筋肉が落ちたようだが問題はないだろう。
「さてお嬢さん方、ディナーを続けながらでいいから少し真面目なお話しをしようか」
そう声を掛けると、二人は少し顔を上げた。
「もぐもぐもぐもぐもぐ。ごくん。なーに?」
「真面目なお話しとは?」
「俺の怪我も治ったことだし、船旅は終わりだ。今後はこのアガタリヤ大陸で暮らすことを俺は視野に入れている」
「ここ?」
「いや、この街じゃない。もっと内部の……そうだな、平和な農村とかで暮らしたいかな」
「ロイルさんはどういう職に就くつもりなのですか?」
「農家だ」
俺ははっきりと宣言した。
「土を掘り、種を植え、水を撒いて、収穫を得る。そうやって四季を過ごし、年を重ねていきたい」
「……農家としての知識はおありなのですか?」
「無い。でも頑張って勉強するよ。フェトラスに美味い野菜を食わせるんだ」
「お野菜! 好きだよ。あのね、あのね、わたしトマトとかニンジンとかおイモさんとかピーマンとかカボチャとかあとね、あとね」
「分かった分かった。全部作れるかどうかは知らんが、きっと食わせてやるよ」
「わーい!」
喜ぶフェトラスを眺めつつ、平和な未来を思い描く。戦いの無いおだやかな日々。晴耕雨読。なにそれすげぇ楽しそう。
それに水を差すのはシリック。
「ミトナスはどうするんですか?」
「……今までの旅で王国騎士団と会うことはなかったからな。どっかの都会に立ち寄って、その際にでも預けることにするさ」
「ふむ。ではもうすぐミトナスとはお別れですか……」
というか、お前ともお別れするつもりなんだが、とは言えない俺であった。
シリックが同行するのは俺の怪我が治るまで、という約束だった。
そして怪我は治ったのだ。だから本来の責任をシリックは果たさなければならない。
しかし、ここに策士がいた。
何を隠そうフェトラスである。
じっと見つめてみるとフェトラスは冷や汗をかいたように見えた。
「し、シリックさんはお野菜の作り方とか知ってる? 知ってるよね?」
「いえ、私はそういう教育を受けていないので……馬の世話くらいなら出来ますが」
「お馬さんかー。あ、じゃあお父さんがお野菜を作って、シリックさんは牧場で働くとか? お野菜とお肉のパレードだぁ! わぁい!」
下手くそかコイツ。
フェトラスはシリックと一緒にいたいから、必要以上に仲良くしているように見える。こいつは、あれだ、別れる時に「やだやだ絶対やだずっとシリックさんと一緒にいる」という要求を通すために、俺にアピールしているのだ。即ちシリック好き好き光線だ。
俺としては正直、あんまり面白くない。
いやシリックと仲良くするのはいいのだ。だがシリックは責任を果たさねばならない。ユシラ領の復興。彼女はそれをしなければならない。貴族として、自警団として、英雄として。
べ、別にシリックに嫉妬してるわけじゃないぞ。本当だぞ。そこまでガキじゃない。
「あー。フェトラス?」
「し、シリックさんはどう思う!? 牧場で働いて、素敵なご飯をたくさん食べてみたくない!?」
「それもいいですね」
シリックは柔らかくフェトラスの頭をなでた。
「うへへへ」
娘よ、笑い方が可愛くないぞ。
俺はため息をついて、今からこの笑顔を消すことになるのか、と辟易した。
「真面目な話しをする、と言ったな?」
ぴりっ、と空気が締まる。
フェトラスは見るみる「しょぼーん」としていき、うつむいた。
「シリックも。何の話しか分かっているな?」
「――――ええ。私もはっきりと言わなくてはならない」
それは優雅な笑い方だった。
「お義父さん、フェトラスさんを私にください」
「何故そうなる!?」
俺は絶叫した。
「いや、流石に冗談なんですけど……」
衆目を集めてしまったので、こそこそとレストランを出るとシリックはそう苦笑いを浮かべた。
「あ、あんまビビらすなよ。ちょっと前に似たような事を口走った船長がいてだな……まぁそれはいい。回りくどいのは嫌いだからはっきり言うぞ。シリック、そろそろユシラ領に帰れ」
「やっぱりそうなりますよね」
苦笑いのまま、シリックは手にしていたミトナスにそっと頬を寄せた。
布に包まれたそれは聖遺物。魔王を殺すもの。
「ロイルさん、少し二人でお話ししませんか?」
「……何についてだ?」
「うーん、そうですね……未来について、です」
「わたしは仲間はずれ?」
フェトラスが口をへの字に曲げながら悲しそうに言う。
シリックはそんな彼女の肩を片手で抱いた。
「ごめんなさいねフェトラスさん。私もまだ、上手に伝えることが出来ないと思うんですよ。ずるいと思うかもしれないけど、お父さんをちょっと貸してくださいね」
「うん……」
俺は改めて二人を観察した。
仲の良い友人には見えない。どちらかというと姉妹に見える。
そして、それがとても奇跡的なことなんだという自覚が全員にある。
失いがたいだろう。離れがたいだろう。
だが仕方の無いことだ。別れはいつか必ず訪れるのだから。
「フェトラス。宿屋でお留守番を頼めるか?」
「……分かった」
食事時とはうって変わって沈んだ表情。
俺は痛む胸を押さえながら「よろしくな」と言った。
「さて、どこで話す? 内容的にあんまり人に聞かれたくない事も含まれるんだが」
「そうですね……あの港で、星空と波音を肴にお酒でも飲みませんか?」
「そそるお誘いだな」
俺達はバーで葡萄酒を買い、後で返すからと約束を取り付けグラスを二つ借りた。
浜辺に具合のいい岩が転がっていたので、それに腰掛けてグラスに酒を注ぐ。
「さて、何に乾杯しますか?」
「……フェトラスが初めて牛肉を食った時の笑顔に」
「なにそれ、すごく見てみたい」
彼女は柔らかく笑って「乾杯」とグラスを合わせた。
安いが、良い味だった。
本題に入る前に雑談を交わし、酔いが回り始めるまで穏やかに潮風を感じる。
星空は綺麗で、波音は心地よい。いい夜だった。
「さて……シリック。今までありがとうな。戦闘行為は無かったけど、戦えない状態はやっぱり不安だったんだ。だからお前がいてくれて良かった」
「わぁ。面倒臭い女って思われてると思ってたんですよ。良かった……」
嬉しそうに微笑むシリック。
「だがそろそろ帰る頃合いだと思うんだが」
「上げて落とすなんて……! しかも、ずるい言い方ですね。いきなりそう突きつけられたら反論しか出来ないじゃないですか」
「っていうと、やっぱり帰る気がないのか?」
「うーん。帰るつもりはあるんですが……いや、少し違いますね。ただ今はそのタイミングでないように思えて」
「タイミング?」
「正直に言うと、今更帰っても私ってあんまり役に立たないと思うんですよ」
「そりゃ、お前……」
「だってあれからもう二ヶ月くらい経ってますよ? 復興自体は終わってると思うんですよね。街の物的被害は山火事と柵が燃えたぐらいでしたし」
「人為的被害の方があるだろうが」
「ガッドル団長と、今のフォートがいれば何とかなると思います」
「無責任すぎるだろうが」
「ええ。でも恥知らずってレベルでは、ないんですよねぇ」
中々言うようになったなコイツ、と感心する。
「私はあの人達を信用してますので」
「……ならどうするつもり、いや、どうしたいんだ? やっぱり英雄になりたいのか?」
「…………ロイルさん」
彼女は真っ直ぐに俺の瞳を見つめた。
「酔った席の話し、ということにしてほしいんですが」
「……おう」
「先に言っておきます。誤解しないでくださいね。今から言うのは全然本気じゃありません。むしろ冗談の部類です。タチは非常に悪いですけど」
「何を言うつもりだよ」
「――――私が一番手っ取り早く、しかも現実的に可能性がある英雄の成り方について、です」
それはつまり。
「それは無理だな。その前に俺がお前を殺す」
「あははは。予想通りの返事をありがとうございます。でもちょっと早すぎますよ。ちゃんと最後まで言わせてください」
「……おう」
「銀眼の魔王フェトラス」
俺は周囲を見渡した。誰もいない。
「私、ずっと思ってたことがあるんです。フェトラスさんはとっても可愛いし、私彼女が大好きなんですよ。うぬぼれじゃなければ、あの子も私のことを好きでいてくれる」
「そうだな。お前ら相思相愛って感じだもんな。ちょっとこっちが寂しくなるぐらい」
「ふふっ。でもテレザムの事を思い出すと、毎回あの光景を思い出すんですよ。初めてフェトラスさんと会ったあの日。彼女がその瞳に宿していた銀色を」
「――――そう、か」
「今のフェトラスさんは大好きです。でも、思ってしまうんです。もしも何か酷い事が起きて、彼女が……彼女というボトルが壊れてしまって、中身が飛び出したら、と」
シリックは酒瓶を地面に叩き付けるような動作を見せた後、ゆっくりとグラスに中身を注いだ。
「彼女がそばにいると私は嬉しいし、安心します。でも目の届かない所に行くとすごく不安な気持ちになるんですよ。今だってそうです。すごく不安。怖いんです。何か起きたらどうしよう。乱暴な人間に襲われたらどうしよう。彼女が害されるのが怖くて、彼女が全てを殺戮するのが怖い」
淡々と彼女は絶望的な想像を口にした。
「そして最悪のケース。ロイルさん、あなたが誰かに殺されてしまったら、彼女はどうなってしまうんだろう、って」
ふと、シリックが異様にフェトラスと仲の良い理由の一つが垣間見えた気がした。
まさか、そんな。
「お前……フェトラスを監視していたのか?」
「いやいや、違う。そうじゃないんですよ。監視なんて仰々しい理由じゃないです。うーん、なんて言えばいいのかなぁ……飼っている優しいライオンが、私の知らない所で誰かを襲う可能性、みたいな……これもちょっと違うかなぁ……」
少しだけ酔いが回り始めたのだろう。彼女はふわふわとした様子で「やっぱり上手く説明出来ないですね」と笑った。
「ごめんなさいねロイルさん。気を悪くしないでください」
「……いや、いい。お前の感覚はたぶん正しい」
正しいのだ。きっとそれは正解だ。
だがそれは俺の正義ではない。
「――――それでもウチの娘と仲良くしてくれてありがとうな」
「好きでやっているんですよ」
彼女は「うーん」と背伸びをして、静かなため息をついた。
「でも、どうしても考えてしまう。銀眼の魔王。その恐ろしさの意味。魔王テレザムとは格の違う、殺戮の精霊」
彼女はつぶやく。
「ねぇロイルさん。いつかきっと酷い未来が訪れるから、今のうちになんとかしよう、って思うことは傲慢なことなんでしょうか」
俺は呟き返す。
「そいつは傲慢じゃない。臆病なだけだ」
そして臆病者だけが生き延びられる。それが戦場の理だ。
「――――そっかぁ」
シリックはくいっ、とグラスを傾けた。
「ああ、お酒なんてあんまり飲まないけれど、これは美味しい」
「そうだな。星も綺麗で、風も気持ちが良い」
「静かで、平和で」
「腹も良い具合に膨れてるし」
「波音が音楽みたいです」
「ああ。しかも隣りにいるのが別嬪さんと来たもんだ。なんとも良いシチュエーションだな」
「ふふっ。ロイルさん、私と結婚してみたりしませんか?」
「ブホォッ!?」
「うわ、ちょ、汚いですよロイルさん……」
「ばっ、おま、あんまり突拍子も無いギャグをかますな」
「面白い冗談に聞こえましたか?」
ん? と首を傾げるシリック。
可愛らしいというか、艶めかしいというか、視線を奪われるというか。
いかん。こいつ酔ってやがる。
だが俺も少しは酔い始めている。
「フェトラスにお母さんって呼ばれたいわけか?」
なんて、照れ隠しで余計な事を言ってみた。
「あはは、バレてたー」
おう、照れ隠ししてよかった。いらん恥をかくところだった。
弛緩した空気。会話が途絶える。
俺は酒瓶を手に取り、中身をたっぷりとグラスに移した。
波の音楽は絶え間ない。だが静かだった。
「もしも銀眼の魔王が暴走したのなら、それを食い止める必要がある」
それはどちらの台詞だったのか。きっと同じ気持ちだから、どちらでも同じこと。
「俺はかつてカウトリアっていう聖遺物を使って、とある魔王を討ったことがある」
「ええ、少し前に聞きました。英雄ロイル様」
「茶化すなよ。そしてカウトリアの能力を使って暴走したフェトラスを鎮めたことがある。まぁ別に大したことじゃない。ただの親子げんかだ」
「相当な話しだと思いますけど……カウトリアはもう無いんですよね?」
「失ってしまったよ。だから改めて思ったんだ。聖遺物が欲しい、って。フェトラスを守るために、俺の娘を護るために力が欲しいって」
「そして今、一番身近にある聖遺物がこちら、魔槍ミトナス」
「だがそれは魔王を殺すためだけの聖遺物だ。出来れば、もっと使いやすいのがいい」
「やっぱり以前使っていた、そのカウトリアという聖遺物がいいですか?」
「い、いや~……カウトリアは、アレだ、うん、もういい。あれはアレで怖い」
「ふぅん?」
「ミトナスの捜索を手伝ったのも、聖遺物が欲しかったからだ。まぁその流れでなんか大変なことに巻き込まれてしまったけど、本当は俺は戦いたくない」
「でも聖遺物をこっそり所持するのって難しくないですか? 王国騎士団に由来しない……要するに所有者がいない聖遺物を探すなんて、とっても難しそう」
「そうなんだよなぁ……ミトナスと交換、っていうプランも考えたんだが、あんまり現実的じゃない。俺が王国騎士団に加入するのも無理だし」
「え。でも英雄なんでしょ? だったら簡単じゃないですか」
「実は前科持ちなんだよ。もう失効してるが、賞金が賭けられたこともある」
「えっ。本当ですか? なんの罪で……」
「国家転覆罪」
真顔で言うと、シリックはクスクスと、更にクックックックと、そしてあはははは! と笑いだした。
「国家! 転覆罪! すごいですね。何がどうなったら英雄がテロリストになるんですか」
「調子コイてたんだよ」
「はー。面白すぎますよロイルさん。波瀾万丈な人生ですね」
「……本当にな」
魔王と戦った。
英雄になった。
国家転覆罪。
島流し。
魔王を拾って。
育てて。
銀眼で、月眼で、それを鎮めた。
我ながら嘘臭すぎる人生だ。自伝を書いても絶対にフィクション扱いされる。
「ねぇロイルさん。人間として選ぶべき最善の未来は何だと思いますか?」
「……フェトラスを…………いや、だったら俺人間やめるわ」
「そうですか。では、私達が選ぶ最善の未来は?」
「……聖遺物でフェトラスを護りながら、でも、もしも何か起きた時は」
魔獣の言葉を思い出す。
「俺が責任を取るか、あるいはいっそ世界中を敵に回すかの二択だろうな。どっちが最善かなんて知らん」
「今のフェトラスさんが喜びそうなのはどっちだと思いますか?」
分からない。
でも、いずれにせよ、きっと彼女は泣いている。
ここから先は考えたくなかった。
「とりあえず農家になる前に、聖遺物が欲しいな」
「そうですね。そしてとりあえず聖遺物はここに一つ」
「……うーん。妥協案って感じがいなめない」
「ミトナスに失礼ですよ」
「いや、そいつならきっと分かってくれる」
だけどきっと俺はミトナスを使わない。責任を取るために人生を捧げて、気がついたら俺が死ぬかフェトラスが死んでいるかなんて。ただの丸投げじゃないか。どっちにせよダメだ。そこに俺の魂は無い。
(そもそも、マジで暴走したフェトラスは……月眼は、きっともう誰にも倒せない)
俺が魔族や盗賊に殺されたりしたら、きっと彼女は世界を滅ぼす。
嗤いながら滅ぼすなら、まだいい。
でもきっと彼女は泣きながら殺戮する。
そしてそれ以前に――――俺がいなくても世界を愛してくれたら嬉しい。
それには時間が必要だ。
だから時間を稼ぐための、護るための武器が必要だ。
「シリック」
「はい」
「悪いんだが、もう少し俺達の旅に付き合ってくれるか?」
「ええ、もちろん。――――と、承諾した後で聞きます。その理由は?」
「冷酷な言い方と、優しい言い方。どっちが好きだ?」
「優しい言い方が好きだから、冷酷な方でお願いします」
俺はシリックの表情をうかがった。
酔ってる。完璧に酔っている。
俺はグラスに残っていた酒を全部あおった。
いい女だな、こいつ。
「俺が死んでもフェトラスが暴走しないための、枷の一つになってほしい」
「……全然冷酷に聞こえないんですけど?」
「優しい言い方が好きなんだろ?」
「ロイルさんは」
シリックは立ち上がって、背伸びをした。
「フェトラスさんに対してするみたいに、ちょっとは私にも優しくするべきです」