嫉妬の感情と興味で作られた世界平和
私は改めて魔族達に一つの命令を下すことにした。
動機は自分でもよく分からない。ただ、知りたかった。
「……ぁ…………うーむ…………」
だが命令を発する事が出来ない。きっと命令を瞬間に「ナニカが濁る」だろう、という確信だけがあった。
「ポーテンスフ様?」
私が言葉を失っていると、近くにいた魔族に名を呼ばれた。その行動の意味を考える。まぁ意味もクソもない。「どうかしましたか? 大丈夫ですか?」という気遣いだ。
不敬。だが少なくとも不遜ではあるまい。
ただしソレは殺戮の精霊に向けるべき感情ではない。
「…………」
「……あ、あの。ポーテンスフさま? お加減でも悪いのでしょうか」
王に対して向ける視線ではない。そこには気遣いと、親切さと、ほのかに漂う畏敬があった。
畏怖ではない。――――恐怖の感情が見えない。
「…………お前は、あの魔王城の中に……好きな絵はあるか?」
「えっ、あっ、はい。あります」
「あるのか」
「それはもちろん。何せ膨大な量ですし」
その魔族の目はキラキラとしていた。
「わたしは、そうですなぁ。五階……いや、今は四階に移動していたか……あの、星空を描いた絵が好きですね。夜の崖と、その淵に見える人影。大きな夜空と海が描かれた絵です」
思い出せない。それは人間達から回収した絵だろうか。それとも私が描いたのだろうか。
「案内……うーむ……」
言いかけて、また言葉を失う。……たぶん命令するのは良くない。それは彼等にとって時折死亡宣告に近いものになってしまう。
なので私は言葉遣いを改めた。
「案内してください」
「はい。……えっ」
敬語!? なんで敬語!? という強い動揺を浮かべた魔族だったが、もちろんその真意を問われることはない。その代わりに彼は先程よりも丁寧な所作と言葉遣いで私を案内し始めた。
「この絵です」
彼が指さしたのは、回収した方の絵だった。覚えている。私はこの絵を前に十五分程立ち止まり、その後実際に夜空を眺めに行った事さえある。
「……ふーむ。なるほど」
改めて立ち止まる。今の私にとっては自然な行為だ。
絵の六割が夜空で構成されている。輝く星は多いが、その光量は世界を照らす程ではない。だけど不思議と、明るい絵のように感じられた。
(出来れば……そう……もっと大きな……太陽のように大きく、けれども優しい光を放つ星があれば……いいや、そんなものを配置してしまえばこの絵の根底が崩れるな)
ナニカが足りないような、それでもこれが最善であるような。
この絵を拾った時には思い付かなかった感想だ。その再発見はシンプルに私を嬉しく思わせた。
私は隣りに控えていた魔族に問いかけた。
「どうしてあなたはこの絵を好んだのですか?」
「えっ。……えー? ……うーん……何と言えばいいのか……静かだけど、この絵からは音が聞こえるようで……穏やかな風とか、ささやかな波の音……もしこの人影が自分だったら、きっと隣りにいる者と小声でお話をしたんだろうな、みたいな……そういう感覚が、ええ、好きなんだと思います」
私は驚いた。冒頭の言葉の詰まり具合から、あまり明確な感想は期待していなかったのだが、その魔族が語った感想はとてもはっきりとしていた。
「ふーむ。この絵から、何らかのドラマを連想したんですね」
「あっ、そうかもしれません」
「なるほど。……ふーむ…………」
あまり意識したことの無い題材だ。写実、デフォルメ、抽象、風景。そのいずれにせよ、絵は瞬間を切り取るが如しものだが、その前後に想いを馳せるというのも悪くない。
「あとは、あっちにある絵とかも好きですね」
「!? まだ他にもあるのですか」
「そりゃ、ありますよ」
そう答えた魔族は良い笑顔でそう返す。
その表情に私は再び嫉妬の念を抱いた。
何故だ。何故そうも容易く執着を得られる。
妬ましい。ねたましい。うらやましい。わたしもほしい。
軽い眩暈。あまり良くない状態だと知った私は、別の事に意識を向けた。
……どうやらこの者は審美眼があるらしい。
広場に集めた魔族達。しかしこの者は自然と私の後方に陣取っていたし、この国の実力者なのかもしれない。
「あなたも絵を描くのですか?」
「いえいえ。とんでもない。わたしは武人ですので、芸術のことはからきしで。……センスが無いんですよ」
「!?」
いったいどれだけの年月、私は自分の国を放置していたのだろう。
センスが無いと自称しているが、私の知っている魔族の中でも相当に上位に入る「読み取り方」だったのだが。
「…………ふーむ。それで? 他の好きな絵とは?」
「あれです」
彼が指さしたのは五つ隣りの絵。
私は早速足を進めようとして、ふと立ち止まった。
「あなたの名前は?」
「ツッ……ミュイ・バシラ・ロートレフトです。この魔王城の警備主任でございます。お好きなようにお呼びください」
了解の意味を込めて頷く。私は彼の名を呼ぶことはせず、足を進めた。
次に案内されたのは、私が描いた絵だった。
「……ふーむ」
「この絵も好きなんですよね。さっきと同じく夜空の絵なんですが、こっちは……静かというより……なんだか、聞こえない音の圧力があるような」
星空と、少しの雲。それしか描かれていない絵。
実際に寝転がりながら星を見た時の光景を思いながら描いた絵だった。
「ただの平面じゃない所がニクイですよねぇ。外に行けばいくほど、少し曲がってるような……そう、立って見ているのに、自分が寝っ転がってるような不思議な錯覚。一番長く見つめたのは、たぶんこの絵ですね」
私はミュイを見つめて、呆然と何度かまばたきをした。
「……この絵が、一番、好きですか?」
恐る恐る尋ねると、彼は苦笑いを浮かべた。
「一番……うーーん、一番を決めるの難しいですね。他にも好きな絵はたくさんあるし……すいません、順番を決めるのはちょっと無理そうです」
無理であると。
不可能であると。
この魔王にそう答えるのか。
であるのならば『順位を決めよ』と命令したら、どうなるのだろうか。
そんな強い好奇心が私の胸を貫いたが、私は静かに深呼吸してその激情を収めた。
「……ポーテンスフ様?」
「…………いいえ。なんでもありません」
その日から、私はあまり筆を執らなくなった。
今までは一日の九割を創作に費やしていたのだが、それからの私の創作時間は七割にまで激減したのだ。
毎日とっかえひっかえ、色んな者を捕まえては好きな絵の元に案内させて、その感想を聞き続けた。
妬ましいと呪いながら、それでも続けた。
略奪した絵を好む者がやや多かったが、私が描いた絵を好む者もいた。両方好きだと言う者もいれば、私の描いたとある絵を前にして「この絵以外は刺さらなかった」と口にした者もいた。ついでに言えばその者は「この絵、自分に売ってくれないですかね」と恐ろしい事を口にした。私はその者のクソ度胸に少し引いてしまったが、殺さずに「ダメですね」と拒否した。
妬ましさと、言語化しにくいふわふわとした気持ちで私は絵の感想を聞き続けた。そんな時間を私は大切にし始めた。妬みながら。
同時に絵も描いたし、鋳造もしたし、構成もした。
絵を投げ捨てることも無くなって、書き上がった絵は片っ端から警備主任のミュイに渡していた。勝手に並べておけばいい。
時々、大きなイベントがあった。
絵の配置換えだ。展示物の数は膨大極まりなかったが、大量の魔族達によって実に秩序だって行われるためそのスピードはとかく速い。
「今回は賑やかな絵と静かな絵、って感じで別けられる予定です」
「好きにしていいですよ」
大まかなテーマで展示物は二分割される。明と闇。静と動。簡単に描かれた絵か、複雑に描かれた絵か。現実的か幻想的か。ユニークな分け方として国民による数回の人気投票で上位百枚を選び、それをメインに展示するような配置換えも行われたらしい。
人気投票。
殺戮の精霊が描いた絵に、魔王が蒐集した絵に、人気投票。……不敬?
だがその頃の私は大らかにそれを受け入れた。単純に興味があったのだ。
そして結果発表の日。第三位は私の描いた絵。第二位と第一位は、略奪した絵だった。
その結果を聞いて私は史上最大の混乱に陥った。
「あの最も価値のある絵が……象牙色の絵が……圏外……!?」
いみがわからない。
私は三日ほど頭を抱えて、自室に引きこもった。
今の魔族達は、この魔王城にある全ての絵を私が描いたと思い込んでいる。そしてあの日から私は一切の命令を口にしていない。
だから投票結果はとても素直な、自然な結果である。
だがあの象牙色の絵が……受け入れられないだと……!?
私の価値観は、少し揺らいだ。
だけど四日目にして、私は別のことに意識が向いた。
絵は区別される。
明るい絵、暗い絵。
静かな絵、賑やかな絵。
簡素な絵、複雑な絵。
現実的な絵。幻想的な絵。
だけど魔族達が区別した絵には、もっと大きな区分が存在した。
それこそが、美しい絵と、醜い絵。
それは世界を二分する絶対の理だった。
明るい絵と暗い絵を題材に取り上げてみよう。
明るい絵には美しい絵が多かったが、醜い絵ももちろん混じっていた。
逆もしかりだ。暗くとも美しい絵は多い。
そして魔族達が配置したそれは、明らかに美しいと醜いが別けられていた。
美醜。
……その違いは分かる。だけど定義付けが難しい。
何をもって美しいとするのか。
何が故に醜いと感じるのか。
美しさは繊細な価値観の延長線上に存在するような気がする。
だけど醜い絵は、時折問答無用で心に傷を残す。囚われる。
価値の方向性が違うとでも言えばいいのだろうか。
好き嫌いの延長線上に、ナニカがある。
――――そういえば「この絵を売ってくれ」と言っていた魔族が求めていたのは、非情に醜悪な絵だった。夜の海から飛び出してきた蛇のようなバケモノが、惨殺を繰り広げるような絵。乱雑なタッチで、白と黒で描かれて、血だけが赤い。
何故そこまでこの絵を求めるのか尋ねると、彼は何やら早口に感想を言っていたのだが時折聴き取れなかった。ナントカしてるだとか、ナントかかんとか。■だとか。
その様子が不気味だったので会話を打ち切ったのだが、果たして何が彼をあそこまで狂わせたのやら。
――――ああ、そういえば、人間に絵の感想を求めたらあんな様子の者が多かったような気がする。
美しい絵は、多数に好まれる傾向にある。
だけど醜い絵を好む者が見せる執着は、美しい絵が集める賞賛よりも情熱的だった気がする。
美しいと醜い。
違いは分かるが、定義付けは難しい。
いつか私はそれを説明する言葉を得られるのだろうか。
彼等のようになれるのだろうか。
そしてそんな日々が長く続いた。
とても、とても長く続いた。
――――ここで少し『外の話し』をする事にしましょう。
当時、私の国は大きくなりすぎていました。
特に命令もしていませんでしたが、魔族達は当然の如く人間領域を侵食。結果は優勢。常勝無敗。
英雄達も多数訪れ、時には国が墜とされそうな時もありました。まぁ、その際には私が出ていましたが。
ですがある日、私はポツリとこう呟いたのです。
「人間の描いた絵にも興味があります。良い絵があったら持って帰ってきてください」
それは命令ではなくお願いのつもりだったのですが、魔族達は奮起。あっという間に軍勢が整い、彼等は私にこう言いました。
『ポーテンスフ様! 侵略の準備は完了しております! ご命令を!』
『えっ』
『……えっ?』
『……侵略なぞしたら、人間達が絶滅するのではないでしょうか』
『それは、まぁ。はい』
『そうしたら新しい絵は産まれませんよね』
『……あー。まぁ、はい。でも魔族でも絵は描けますよ』
『…………ふーむ。しかし描き手をわざわざ減らす必要性も無いでしょう。剣を取るヒマがあるのなら、筆を執って欲しいものです』
『アッ、ハイ』
こうして軍勢は即日で解体されたのでした。
それがキッカケでした。
私の国は人間達から強い警戒心と危機感を抱かれており、常に英雄や王国騎士達によって監視されているような状態でした。
そんな私の国が軍勢を整えたものだから、人間達は大混乱。
彼等は慌てて総力戦の準備を始めて、世界中の聖遺物が一点に集中しました。
――――世界でも最悪の魔王国家が軍勢を編成。
――――だけどいざ現地に行ってみれば、なんだか平和な様子。
――――だけどもう止まれない。集められた聖遺物は三百を超えていて、人員はその十倍。その大規模な軍勢が移動するのにも、とんでもないコストがかけられていて。
「ポーテンスフ様! 人間達がすぐそこまで迫ってきています!」
慌てた様子でミュイが駆けつけてきた。既に老衰寸前のはずなのだが、まだまだ元気そうで何よりだ。
「ふーむ…………面倒ですね」
「ですがご安心ください! 我らが国、容易には墜とさせませぬ! ポーテンスフ様はどうぞごゆるりと、我々の凱旋をお待ちください!」
「勝てるのですか?」
「ツッ……勝ってみせますとも!」
「人間と魔族。合わせて何名死ぬと思いますか?」
「それは……」
「何枚の絵が、産まれなくなるのでしょうね」
報告に来た完全武装のミュイは『この期に及んで、まだソレぇ?』という表情を浮かべていましたが、流石にそれは口にせず。
「ああ、面倒だ」
私はそう呟いて、歩き始めました。
殺戮のために。
配下なぞいらん。絵でも描いてろ。
そういう旨のお願いをして、私は独りで国の外に出ました。テクテクと、ただ歩いて。
すぐさま斬撃の予感と、刺突の臭いと、弓矢の照準が合わせられた気配を覚えました。
ですが私は歩き続ける。誰を連れそうわけでもなく、ただ淡々と。
そうして私は歩き続け、話しが通じそうな人間に声を掛けました。
「こんにちは人間。良い天気ですね」
「魔王っ……ずいぶんと余裕だなッ!」
「……まぁ、そうですね」
「何をしにここまで出てきたッ!」
それはもちろん、殺戮のために。
だけど私の口からは、別の言葉が出てきた。
「対話するためです」
「は!?」
「……ふーむ」
殺意がわかない。
これはどうしたことだろう。完全に敵対している人間を前にしているのに。危険そうな聖遺物も持っているのに。
だが戦うとか殺すとかそういう以前に、どちらかと言えばこの英雄が描く絵の方が興味深い。
なぜだ。
なぜなんだ。
私の殺戮はどこに消えたのだろう。
真剣に思い悩んでいると、周囲にいる英雄達の気配が膨れあがった。
「殺せッ!」
「死ねや魔王ッ!」
「ここで終わらせる……!」
「吼えろ黎明剣シャイト! 滾らせていくぜぇぇぇ!」
君たちの方がよっぽど殺戮の意思が強いのではないだろうか。
ふるわれる刃をつまみ上げ、そのままへし折る。
かざされた斧の横っ面を弾いて、そのまま砕く。
暴風を呼び起こす魔杖は、スカスカに風化させた。
戦い続ける程強くなるとかいう聖剣は、丹念に踏み砕いた。
「なっ……聖遺物が、こんなに簡単に……!?」
「これが干渉の魔王の力……!」
「でも諦めちゃダメよ! 人類の明日を護るために、わたし達は礎となる!」
「うおおおおおおシャイトが! 俺のシャイトが! 絶ッてぇ許さない!」
やはり、どう考えても君たちの方が殺戮の精霊よりだな。
――――ものは試しと、私は誰も殺さずに進み続けた。
聖遺物を五十ほど破壊した後、襲撃が収まった。
周囲の気配が変わる。引いていく気配と、覚悟の気配が同時に高まっている。
やがて、一人の立派な体躯の男が眼前に現れた。
「……お前が魔王ポーテンスフか」
「そうですね」
「…………何が目的だ」
「それはこちらが聞きたいのですが」
「……我々の目的は、今世代でも最悪の魔王を狩ることである」
「それはご苦労様です。ですが無理だと思うので、帰られたらどうでしょう?」
私の魅力満載の提案に対して、その男は苦渋の表情を浮かべました。
「何故だ……何故、誰も殺さない……ッ!」
「ふーむ……おかしな質問ですね。この地に集まった皆様は、私に殺されたいのですか?」
「お前は! 殺戮の精霊だろうが! 干渉の魔王ポーテンスフッ!」
ごもっとも。
私もそこが疑問でした。
だけど疑問よりも強い戸惑いがある。
干渉の魔王。いつの間につけられた二つ名。以前は何も感じなかったが、今では違和感が強い。まるでそれは私の名前じゃないような。私を表すには不適切なような。
名前……なまえ? 私の名前。
――――ああ、そうだ。ポーテンスフだった。
でも何か足りないような。しかして現状では最善であるような。
何も殺さない殺戮の精霊。
統べ方を知らぬ魔王。
現状、私は何に干渉を試みているのだろう。
…………もしかして長年殺してないせいで、殺し方が分からなくなっているのだろうか?
うーむ。試しに一人殺してみるか。
私は片手を前に突きだし、呪文を唱えようとしました。
ですが口から出た言葉は、当然のように。
「……ところであなたは絵を描きますか?」
三日後。
全ての聖遺物を破壊した私は人間達を捕虜にしようとして、ミュイに怒られた。
「こ、これだけ大量の人間をどうやって飼うっていうんですか! 食料はおろか水だって足りないですよ!」
年老いたミュイが憤死しそうな勢いだったので、私はあっさりとその意見を受け入れた。
「ふーむ……では解散で」
こうして世界は奇妙な平穏を手に入れたのであった。
そんな思い出話を語っていると、フェトラスの表情が呆れに染まっていた。
「世界平和……嘘でしょ……真っ直ぐに解決しすぎ……」
[世界平和。ふーむ……その表現はいささか間違っているかと。突発的な襲撃は続きましたし、暗殺者も多々おりましたから]
「でも、誰も殺してないんだよね?」
[そうですね]
フェトラスは頭を抱えた。
「管理が大変だから採用しなかったけど、うーん……もしかしたらアリだったのかなぁ……でも【管理者】が……」
彼女の挙動が止まる。
そしてブツブツと「世界が平定しちゃったら、カミサマ達の目的が果たせなくなる。でもポーテンスフさんはここにいる。……ということは何か重大なキッカケがあったはずだけど……世界平和……ううん……」と唸った。
だけど突然彼女は顔をあげた。
「あっ、もしかしてリセット機構?」
[……なんですかソレは?]
「世界を壊す悪夢、みたいな」
[知りませんね」
「えっ。じ、じゃあ……それからどうなったの?」
[もうそろそろ思い出話も終わりです。それから数年後……私の天敵とも呼べる聖遺物が現れたのです。対話して知ったのですが、どうやら神から特別な聖遺物を賜ったとか]
十二番目のセラクタル。
その世界平和を終わらせたのは、カミサマ達らしかった。