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我が愛しき娘、魔王  作者: 雪峰
我が愛しき楽園の在り方
219/286

ルールを守って愉しく観察



「さっそくだけど、かなり安全な楽園がある」


 僕がそう言い切ると、フェトラスはやや皮肉を込めつつ口角をつり上げた。


「そうですか、安全なんですか。それは素晴らしいですね?」


 舐めた態度である。


 この野郎。初手で永凍の魔王クティールの楽園にブチ込んでやろうか、なんて冗談を思いつつ、僕は笑顔を浮かべた。


「うん。本当に素晴らしい楽園なんだよ。結婚の魔王エクイア・セッツの楽園は」


 そう言ってみると、フェトラスは即座にシニカルな表情を消して「ぽやっ」とした様子で首を傾げた。


「結婚の魔王?」


「そう。結婚の魔王」


「……それ、どんな魔王なの? 結婚をつかさどる魔王?」


「どんな、と言われると難しいな。言ってしまえば自称だし。エクイアの本来の……いや、旧来の呼び名は隔絶の魔王だ」


「かくぜつ。……また複雑な属性だね。概念系?」


「いいや、物理的だ。隔絶の精霊。語弊が産まれることを承知で言うと、エクイアは元々『何かを孤立』させる精霊だった」


「孤立させる……独りぼっちをつくる?」


「そうとも言える。だけど正確な言い方としてはやっぱり『隔絶』だ。対象を遠くへ、違う場所へ、触れられない所へと切り離す事が得意な魔王だった。生命、物質を問わずにね」


「…………むぅ。全然イメージがわかない」


 さもありなん。


 月眼蒐集システムのせいで、魔王という存在はかなり異質になっている。


 そもそも魔王という言葉に二つ以上の意味が含まれているのだ。


 本来的な意味で魔王とは『受肉した精霊』のことを指す。


 だけどカミサマ達がハッスルした結果、魔王とは『受肉した精霊』に『殺戮の資質を付与』したモノになった。


 だからフェトラスに理解させるためには『受肉した精霊=魔王』を基本として、殺戮の資質を付与された魔王のことを『月眼候補』みたいに言い換えをしてあげるべきなんだろう。


 でも、まぁ、そこまで親切に説明する必要性が感じられない。


 こういうのはノリでいいのだ。何故ならば魔王云々はしょせん補足説明であって、大筋には関係無いのだから。僕は愉しくない事はやらない主義なんでね。


 もう一度言おう。


 愉しければ大体オーケーだ!


「まぁとにかく、エクイアは結婚が好きな魔王なんだよ」


「ふぅん。ちなみに男っぽい魔王なの? それとも女性的?」


「女性的だね。色んな意味で」


「そうなんだ」


 魔王に性別は無い。肉体的な意味で。


 ただ思考及び嗜好が男性的か女性的なのかの違いはある。もちろんどっちでも無いヤツもいれば、両立させていたり、時々使い分けているヤツもいる。


「さてここで質問だ。そんな結婚大好きなエクイアの楽園は、どんな所だと思う?」


「え……えっと……」


 フェトラスは怪訝な表情を浮かべながらも、素直に唸ってみせた。


「結婚が大好きなんだから……たくさん結婚してる?」


 それは僕としても少し予想外の言葉だった。


「……どういうことだい?」


「だから、色んな人と結婚してるのかな、って。……結婚が大好きだから、たくさん結婚してる魔王さん。旦那さんがいっぱいいる感じの」


 僕は「ふむ。新解釈」と呟いてから首を左右に振った。


「エクイアは重婚否定派だよ」


「結婚の魔王なのに?」


「結婚の魔王だから、だよ。彼女は割と誠実だ」


 あくまで「割と」なんだが。


「へー。結婚の魔王かぁ……どんな人なんだろう……」


「興味が出てきたかい? なら行ってみるといい。エクイアの楽園は危険度最下位どころか、むしろ安全な部類だよ」


「うさんくさい」


 フェトラスはコロコロと笑いながらそう言ってみせる。そんな彼女に僕は穏やかな口調のまま説明を続ける。


「本当に安全なんだってば。ただしもちろん、タブーはある。それを破ったらエクイアは怒るだろうね」


「何をしたらエクイアさんは怒るの?」


「まず彼女のパートナーに色目を使うのはアウトだ。この場合、即死する」


「…………使うわけないじゃん………………」


「あとはあんまり質問を重ねない方がいいね。その質問の内容になっては不機嫌になる可能性がある」


「変な質問したら即死するの?」


「程度にもよるけど、まぁ即死の可能性は否めない」


「どこが安全なのよ……さっきから即死即死って脅されてるんだけど……」


「おいおい。相手は月眼の魔王だぜ? この世界で最強の存在だ。怒らせていい事なんてあるわけない。ただ、まぁ、普通に過ごす分には大丈夫だ。エクイアの楽園は良い所だよ」


「……ロキアスさんは直接行ったことがある?」


「流石にそれは無い。禁止されている以前に、月眼の魔王同士が接触することは危険極まりない行為だよ。戦闘になればどちらかが必ず死ぬだろうし……月眼のロストは最大級の禁忌であり、損失だ」


 そう言うと、フェトラスは少し黙った後で満面の笑みを浮かべた。


「ならやっぱり私は行けないね?」


「いいや。君は特別なんだよ。極虹の魔王。七色の精霊にして、多様性の具現者。そして何よりロイルの娘だ。きっと色んな魔王と友達になれる」


「お父さんの娘ってフレーズ使えば私がホイホイ言うことを聞くって思ってない?」


「そんなことはない。本気で思ってる」


 割と強めに答えると、フェトラスは気圧されたように口を閉ざした。


「……僕は観察以外を愛したことはないけれど、君はどうかな?」


「それは……」


「ロイルの事は愛しているだろう。じゃあ家族は? シリック、弟のティザリア、妹のキトア、他の友人達のことはどうだい?」


「愛してる。心の底からそう言える」


 感情の籠もった返答。彼女にとっての不可侵領域だ。ここをけなせばフェトラスは間違い無くキレ散らかす。


 そしてそれこそが――――フェトラスの特別性だ。


「本来僕たち月眼は、たった一つのモノしか愛せないんだよ」


「………………」


「好きはいくつか持てるけど、愛ってやつは唯一無二だ。『愛のためならば何を犠牲にしても構わない』――――そういう覚悟で僕たちは月眼をやっている。でも君は、色んなモノを愛している。それはどうしてだと思う?」


「ど、どうしてって言われても困るかな」


 ――――だってそれは当然のことじゃない? そんな感情が読み取れる表情。実にまぶしいね。目が潰れてしまいそうだ。直視しがたい。


「君のお父さんは人間だった。そして君は魔王だ。でも、そんな種族の垣根を無視してロイルはフェトラスにこう願った。『お前が世界中のみんなから愛されますように』って」


「あ……」


「フェトラスはそんなロイルの娘なんだよ。だから、もう一度言う。君は色んな月眼とだって友達になれるはずなんだと」


 そこまでいって一つイジワルを思い付く。


 僕は笑いたい気持ちを殺しながら、静かな表情を作った。



「残念ながら……僕は君とは友達になれなかったようだけど……」



 寂しそうに。悔しそうに。そんなことを言ってみる。


「あ、え、いや……その……」


 フェトラスは少し慌てて、オロオロとした後にキュッと拳をにぎった。そして申し訳なさそうに、だけど僕を真っ直ぐに見つめながらこう言った。


「ろ、ロキアスさんも、えっと、友達みたいなものだよ」


(チョロすぎでは?)


 優しいといえば優しいのだろうけど、うん、なんというか危機感が足りなさすぎる。


 しかしまぁ僕の望んだ通りの展開が引き出せたので、この流れに乗らない手は無い。


「……ふふっ、気を遣ってくれてありがとうフェトラス。だけど無理しなくていいんだよ。僕は君たちに酷い事もたくさんしてきた、極悪非道の月眼だからね。確かに、こんな僕が友達を名乗るなんておこがましかったよ」


「た、助けられた事もたくさんあるし! ほら、何だかんだでお父さんもカウトリアに演算の魔王ちゃんを還してくれたことすごく感謝してたし!」


(チョロすぎでは?)


「そっか。喜んでもらえたのなら何よりだ。だけど僕としてはロイルじゃなくてカウトリアのためにやった事なんだよ。――――本当に彼女は偉大だった」


 スッと片手を胸に当てる。


 僕の生存理由は観察するため。それ以外の目的で動いたことはあまりない。気まぐれだったり、思考放棄だったり……価値のないことを、理由もないままにした事はあるけれど。


 それでも、あの時カウトリアと演算の魔王を統合したことは、僕の数少ない誇りの一つなんだとは思う。演算の魔王はあそこで終わった。続きはもうない。だけど、僕は観察のためではなく彼女のためにそうした。その感情の由来は分からない。別に解明しようとも思わない。


 ただ、したいからした。それだけだ。


「……っと、いかんいかん。話しを戻そう。エクイアの楽園だ。干渉したのはもう相当に昔の話しだから、今となってはどうなるかも分からないけど……まぁ基本的に楽園っていうのは不変の属性を持っている。相変わらずのんびりした場所だと思うよ」


「ということは、エクイアさんの楽園には彼女と、その旦那さんが二人で暮らしているの?」


「いいや。あの楽園は例外だ。国がある・・・・


「……へ?」


「東西南北、それと中央。合計で五つの国があるね。実に多様な生態環境が整ってるよ」


「……楽園って一人しか連れて行けないんじゃなかったっけ?」


 じとー、とした目で睨まれる。


 そりゃそうだ。今のは誤解されても仕方ない。


「確かに。楽園とは『不変の愛』の場所だ。だから基本的には一人、あるいは一つの物、もしくは一つの状況しか維持出来ない。――――だがエクイアが愛したのは『結婚』という文化だ。ここでフェトラスに質問。結婚のためには何が必要かな?」


「何って……愛する人でしょう」


「正しくは愛し合う人達、だ。一人じゃ出来ない。そして彼女がたくさんの結婚を体感するためには、たくさんの知的生命体が必要だって話しだよ」


「…………ごめん。そろそろ現実味というか、イメージがふわふわしてきた」


「まぁ行けば分かるよ。というわけで扉はあちら。さぁどうぞ」


「いやだから行かないって言ってるじゃん。ピクニックじゃあるまいし……」


「本当に安全で楽しい場所なのに……」


「ルールさえ守れば、でしょう? そのルールもあやふやなのに、行くわけ無いじゃん」


「ではそのルールさえ把握出来れば行ってくれるのかな?」


「…………そりゃ、まぁ……興味が無いわけじゃないし……」


言質は取ったよ・・・・・・・


 僕はニッコリと満面の笑みを浮かべる。


 そして対照的にフェトラスの表情が「やべ」と歪む。


 ああ愉しいなぁ――――。



 そして再三「安全ならいいんだよね? 行くんだよね? 興味あるんだよね? まぁとりあえず行ってみよう」という旨の説得(言いくるめ)をしまくった結果、フェトラスから「……本当に安全なら」という言葉を引きずり出した僕であった。


 これは僕がちょっぴり有能なのもあるんだろうが、想像以上にフェトラスが素直な性格をしていたのが幸いした。この子は良い子だ。本当に。ありがとう(笑)と言いたい。



 かくしてエクイアの住まう楽園におけるルールの説明が終わる。



 最後までフェトラスはブツブツと「騙されてない……? 騙されてるよね……? どうしてこうなった……」と呟いていたが、後悔こそあれ迷いは無いようだった。かなり長い時間を使って言いくるめたし、彼女の思考は疲弊している。


 まるで面倒臭い僕から逃げるように、フェトラスは席を立ち上がって扉を目指した。


「では行ってらっしゃい。楽しんできてくれ。君からの観察報告を愉しみに待っている」


「はいはい。ロキアスさんの『安全だ』って言葉を信じてみることにするよ……ただし、その言葉が嘘だった場合、本当に大惨事になる可能性もあるからね? そこは了承してよね」


「大丈夫。本当に安全だ。ほら、カミサマ達も何も言ってこないだろう? 僕の行動は黙認されている」


 そう言うとフェトラスはこちらを振り返って額に手を当てた。


「ウンともスンとも言わないんじゃ、解釈次第でどうにでもなっちゃうじゃない……せめて一言欲しいな」


「……だそうだが? 誰かフェトラスの背中を少し押してやってくれよ」


 天に向かってそう言うと、やや沈黙が流れた後でカミサマの一体が投影された。僕と会話する時はそんな事しないくせに、フェトラスに対してはサービスが良いじゃないかこの野郎。まぁどうでもいいけど。


「やぁアルファ。一言でいいそうだ。何か言ってやってくれ」


〈α・何かと言われても困るが……そうだな。フェトラス。エクイアはお前の価値観から見ても善良だと思われる。理性的なのもそうだ。だがロキアスが先程言っていた通り、ルールは守ってほしい。それがお互いのためだし、ひいては我々のためでもある〉


 アルファがそう言うと、フェトラスはポカーンとした表情を浮かべて見せた。


「えと、久しぶりだねアルファさん。まさかあなたが出てくるとは思わなかったよ」


〈α・――――我は肯定する者だからな。このようなケースにおいては、我の言葉が総意であると捉えてもらって構わない〉


「そこもビックリ。私が他の月眼と接触するって、すごく危ない事だと思うんだけど、やっちゃっていいの?」


〈α・エクイアの楽園にロキアスや、あるいは他の者が行くとなれば全力で止める。だがしかし、他ならぬフェトラスが行くのであれば話しは別だ。何故なら君は他者を害する事をためらう性質を持っているからな〉


「……え、と? 信頼されてるってこと?」


「フェトラスは優しい子だって、カミサマからのお墨付きだよ。流石はロイルの娘だね」


〈α・付け加えるなら、月眼としてそこそこ自衛の力も持っているだろう。それらを考慮した上での判断だ。メリットとしてはエクイアの現在の動向が知れる事。そしてそれらの情報から未来が推測出来る事。我らが予想してない不備が見つかるやもしれん。君の情報収集に期待する〉


 やや早口でそう言ったアルファ。『優しい子だと思ってる』って僕がバラしたから照れたんだろうか。


「情報収集……なるほど、そういう考え方もあるのか……。じゃあデメリットも教えて?」


〈α・君がエクイアと交戦した場合、どちらかがロストすることになるだろう。それは避けたい。そして最悪の場合、エクイアを激昂させようものならこの世界が滅ぶ可能性もある。――――だがまぁ、ルールさえ守ればその可能性はほとんど無いだろう〉


「取り扱いを間違えると大惨事……まるで火だね」と言ってフェトラスは苦笑いを浮かべた。


 そして長い髪をそっと耳にかけて、大きくうなずいてみせる。


「分かった。じゃあルールを守って楽しく遊んでくる事にするよ。あ、お土産とか持っていった方がいいかな?」


「現地調達でいいだろ。君は料理も出来るんだし」


「うん。分かった。それじゃあ――――いってきます」



 そう言ってフェトラスは楽園の扉を超えていった。



 そして僕は颯爽と自分の楽園を目指す。



[いよしよしよし! 上手く行ったぞ! さぁお愉しみのワクワクタイムだ! 観察の時来たれり! スリリングな事は起きないだろうけど、絶対にフェトラスは・・・・・・・やらかすぞぉ!・・・・・・・


 うっきうきで扉に手をかけようとすると、光人体のアルファがそれを遮った。



 邪魔だ。



[……僕が理性的で良かったなカミサマ。危うく消滅させるところだったぞ。それで、何かな? 死にたくなったのかな。後にしてくれると嬉しいんだけど]


〈α・いや、そうではなくてな。その……我らも共に観察してもいいだろうか?〉


[いいよいいよ全然オッケー! ただし僕の観察の邪魔をしたらブチ殺すぞ。ではさっさと行こう! 楽園でフェトラスが発する第一声を聞き逃すわけにはいかないからな!]


〈α・そんなアッサリ。う、うむ。しかしこちらの意図は気にならぬのか?〉


[はぁ? 観察したいんだろ? その気持ちはよく分かる、ってだけだよ。っていうかもう行かせろよ。次邪魔したらマジで殺すからな]


 そう答えるともうアルファは何も言わなくなった。


 そして気がつくと七体全てのカミサマが僕の後をゾロゾロと付いてくる形になったのだった。



 よく考えたら僕の楽園に誰かが入るのはこれで二度目だな。


 一度目はフェトラスだ。ロイルと一緒に突撃してきた。アレはイラついたけど、まぁ許した。


(そう考えると、フェトラスはすでに楽園を体験してるわけだよな……くそう、あの時もっと観察していればよかった……クソ、クソ……まぁいいや。これからもっと愉しいことが待ってるはずだ)


 そして扉が開かれる。


 窓。窓。窓。窓。窓。窓。


 扉以外の全ての空間にびっしりと窓が並んでいる。そしてその中に流れる光景は全てが違っていて、バラバラで、統一性がなくて、興味深い。


 カミサマ曰く「マルチウィンドウの世界」


 それが僕の楽園だ。ただ観察するための世界。


 詳細は……まぁ、もしもフェトラスがここに来たらその時にでも。




 フェトラスに施した魔法は五つ。


①フェトラスが取得した情報の共有。

②その際の映像と音声のデータを保存。

③リアルタイムでそれを僕の楽園に送り続ける。

④緊急の場合、僕の声がフェトラスに届く回路パスの設置。

⑤------


 文明が発達した世界での用語を借りるなら「テレビ中継」と「通信」だ。


 そして五つ目だが、これはフェトラスにも内緒の秘策だ。正確には魔法じゃないけど。


 ……正直に言うとあまり使いたくない。しかしまぁ最低でも四回は使うだろうなぁ。




 僕は楽園を操作して、いくつかの窓を統合させて巨大なモニターを造った。


 フェトラスの視点のものが最大規模で、サブとして彼女の周囲の様子が分かるようなディスプレイも設置する。音声もクリアに流れるように再調整。今からフェトラスは楽園という名の異世界に行くわけだから、ちょっとした情報も漏らすわけにはいかない。羽虫の音ですら逃してたまるか。



 真っ黒なディスプレイに、四角い光。


 コツコツと足音を響かせてフェトラスがそれを目指して行く。




 さぁ始まりだ。


 主演女優は二人。


 月眼・極虹の魔王フェトラス。


 月眼・結婚の魔王エクイア・セッツ。



 邂逅地。ダーリンとのラブラブワールド。




 さぁ、僕に地獄を見せつけろ。




 懐からお菓子を取りだして、僕はそれを口に含んだのであった。





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