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狼は前しか見ない  作者: 嶺歌
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プロローグ

一匹狼のキャラクターを使って恋愛ものを書きたいと思ったので、気晴らしに書こうと思います。

もしよかったら、気晴らしに見てください。

私は、出会ってしまった。

その人に見つめられたら最後で、目が反らせなくなる。

考え、心、行動がすべて見えているかのようにその目は私をとらえる。

そう、これはまるで狼にとらえられた白うさぎのような気分。



白うさぎは、どうなってもいいからその狼のことを知りたいと思ってしまった。

その狼と仲良くなりたいと思った白うさぎは、まんまと彼の世界に心を奪われた。

彼の世界は孤独で、広い広い大地がどこまでも続いていた。その大地にはだれ一人いなくて、誰も立ち入ることはない。見えない壁がそこにあった。

彼は一人で大地に立つことは平気だと言った。一人で生きて一人で彼は歩いている。大地を一歩一歩進んでいる。でも白うさぎは、狼が歩くたびに落とす影を見過ごさなかった。

影は歩くたびに大きくなっていて、狼はそれを一人で背負いながら歩き続ける。誰にも助けを求めず休むことなく、強い心で。白うさぎは、狼のその強い心が心配で心配で追いかけた。

でもなかなか白うさぎは、狼にたどり着けなかった。だから白うさぎは考えた。

前しか見ない狼を後ろに振り向かせて、歩くことをやめさせる。

そして白うさぎは、狼に仲間といることの楽しさを知ってもらおうとした。

彼の笑顔、彼の本当の心を呼び覚ましてあげたいと思った。


白うさぎは彼を助けたかった。彼の声を聞きたくて聞きたくて絶対に届くことのない手を伸ばした。

伸ばした手は、もう戻すことはできなかった。

狼を止めるまで白うさぎはどこまでもついて行くのだろう。

たとえ自分が犠牲になっても。





最後まで読んでくださりありがとうございました。

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