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咎人達(仮もいいところの題名です)  作者: 露華めぐり
【1】別れと出会い
5/5

変な人達~前編?~

しばらくして、落ち着いた後、顔を上げた。

嗚呼、きっと物凄い顔になっているのだろうな。

「うわぁ・・・」

失礼にも帽子野郎が一歩下がった。

うわぁってなんだ、うわぁって。

「アハハ、ごめんね。余りにも酷い顔だったから・・・。」

少しはフォローしろ。正直過ぎる。

「・・・私、考え見れない。・・ちゃんと喋って?」

アマネが首を傾けながら言う。

やっぱり帽子野郎は珍種なのか。

「・・・ぶはぁ!フウちゃん最高!」

げらげら笑いながら、帽子野郎はどんどんと床を叩く。

「???」

アマネが可哀相になって来たので、思った事は積極的に声に出す事にした。

「質問が有るの。あんたら何者?超能力者?宇宙人?後、破壊神ミカロスって何?私がクレーター作った件で何かしってるでしょう?」

「フウちゃん、早口だね。」

アマネは端末をいじり始め、帽子野郎はごまかした。

()らすな阿呆。

「分かったよ。でも、その件は我等のリーダーに聴いて?もう少ししたら、リーダーの所へ通すから。」

それまでどうしろって言うんだ。

「ご飯でも食べて待ってて。・・・自分で鎖外せる?」

あの時の力が出せるかどうか、試してみたが無理だった。

「じゃあ、大丈夫そうだね。」

アマネが端末に文字式を打ち込むと、鉄格子が開く。

帽子野郎は素早く鎖を外し、皿を私の所まで寄せた。

何が大丈夫な物か。

憮然としながら、手をブラブラと振って感覚を取り戻した。

「あのさぁ、あんまり派手に手、動かしちゃダメだからね。君は骨折していたんだよ?今は無理矢理動かせるようにしたけど・・・。」

無理矢理って、人の身体を何だと思っている。

「だって、痛い痛いと喚かれても面倒だし。」

この糞帽子が!

「酷いなぁ・・・。名前有るのに。」

そういう割には、ケタケタ笑う。

人と話す時は、目ぐらい合わせろ。

「ごめんごめん。でもさぁ、君は僕の顔みても叫ばないって誓える?」

なんで叫ばなくちゃいけないんだ。そんなに可愛らしい性格してねぇよ。

「アッハハ・・・ごめん。大事な話しが有るんだよ。」

「さっさと伝えてよ。御託宣は要らない。」

話しながら、サンドイッチを口に突っ込む。

「御託宣かぁ・・・。じゃあ単刀直入に行くよ?この鏡で君の顔を見てごらん。」

鏡を顔の前に翳される。

右目の中心から、薄めた絵の具を垂らしたみたいな、薄青が広がっていた。澄んでいるのに、どこか花曇りを想わせる不思議な色合い。

さらに、純粋な黒だったはずの髪のうち、一房が銀に変わっている。

ナンデスカコレハ

ナンデスカコレハ

「フリーズしないで。能力が覚醒すると見られる、表面上の変化だよ。」

真顔で指摘される。

「僕のも見せようか。慣れると、瞳の方は抑えられるようになるから、安心しなよ。」

帽子を取ると、透き通った朱い瞳が現れた。

血を連想させる、朱い瞳。

童顔とは不釣り合いに瞳が爛々と輝いている。

それから、黒髪の中の一房の銀髪。

「どう?どうしてもたまに抑えられなくなるからね、帽子で顔と髪を隠しているんだ」

へぇ。まぁ、帽子野郎だからね。

「何それ~っ!」

帽子野郎が吹き出したところで、座ったまま動かなかった、アマネが口を開いた。

「帽子野郎、アマネさんが何か言おうとしてる。」

「・・・ん?あ、本当だ?どうしたの、アマネちゃん。」

「・・・リーダーが、後30分後に通してくれと・・・。」

リーダーはどんな人なのだろうか。

「じゃあ、取り合えず服着替えてからの方が良いよね。アマネちゃん、よろしく。・・・洋服はアマネちゃんの貸してやって。」

そういって、パタパタと走り、帽子野郎は出て行った。

さぁ、後30分。怖い人じゃないと良いな!

・・・なんて明るくやれる訳ないだろう!

せめて、情報提示されてから会いたかった。

今回も長くなっちゃいました。

なんかごめんなさい。

アクセス数が結構行っていて、本当に感謝です。

これからも変人の私と、その小説をよろしくお願いします。(変人の私はスルーで良いですよ★)

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