魔物を仲間にしよう1
「おお!!魔物か!!」
「はい。その前に上位魔物使役師の真実を教えします」
「ん?真実?」
「はい。上位魔物使役師はまず最初に魔物との友好度を上げなければならないんです。それがこのジョブの最大の欠点です」
「それってそんなに難しい?」
「ええ、難しいです。まず魔物はこちらを見ると襲ってきます。そしてさらにこのジョブは友好度を上げなければならないので、敵を傷つけた時点でほぼアウトです」
「うわぁ、ほぼ不可能じゃん」
「ですのでこちらを見ても襲ってこない魔物とコンタクトをとって仲間にしてみましょう」
~森~
家の前にある大きな森、その中を俺たちは進んでいた。
「どこまで行くんだよ」
「すぐそこです………ほら見えてきました!!」
「おお!」
目の前には巨大な木。そしてその周りを幻想的な光の球が飛んでいる。
「蛍か?」
「いえ、光の精霊と世界樹です」
「まじか!あれが世界樹なのか!!」
「ええ、そして今日はこの近くに住んでいる妖精さんを仲間にします。今いないようですね、少し探してきます」
そういってどこかに行ってしまった。って、ん?今そこの草むらゆれなかったか?
ガサガサ ヒョコ
「あ~にんげんさんだ~」
「・・・小さいな」
そこには10㎝位のファンタジーな服を着た小人がいた。
「何してんだ、迷子か?」
「あま~いにおいがしたです~」
甘い匂い?……………ああ。今日後輩にやろうかとポケットに金平糖を一袋入れてたんだ。
「食うか?」
ポッケから取り出しつつたずねる。
「くれるですか!?」
「ああ、ほら」
小人の小さな手に金平糖を1つ持たせてやる。
「あまいです~」
「そりゃよかった」
あぐあぐとうまそうに食べる。
「ぼくはにんげんさんについていくです!」
【妖精さんがテイム可能状態になりました】
「あ?<テイム>?」
【名前を決めてください】
「お前性別は?」
「なっまえ~なっまえ~」
聞いちゃいねぇ
「う~ん、じゃあフェイで」
【フェイをテイムしました】
「わ~い、よろしくです~」
「お、おうよろしく」
「あぁぁぁーーーっ!!!!」
いつの間にかいなくなってた天使がいつの間にか帰ってきた。
「誠二さん、いつの間にテイムしたんですか(涙)」
「今だ!!」
しばらくその場に沈んでいた天使だったが、すぐに復活した。
「で、では、妖精さんのステータスを見てみましょう」
「おう。<ステータス>」
Name:フェイ
LV:1
NO,1:妖精さん
Rank:下級━3
Skill:回復魔法初級
Ability:不老不死β
STATUS
HP:∞
MP:D-
At:G-
De:G-
SP:F
Mi:E+
Hi:G
Next:LV25
妖精さんって種族なのかよ!!完全に魔法使いタイプだな。回復魔法……便利そうだな。
「いい感じだな」
「まぁ誠二さん前衛型ですもんね、相性いいです」
「このRankとNextってなんだ?」
「それは魔物の格と次の進化に必要な条件です」
「進化条件はいいとして格ってなんだ」
「上位魔物使役師は1日に一度魔物にMPを与えないといけないんです」
「その時与えるMP量=1×格です。妖精さんの場合だと1×3です」
「何で3なんだ」
「Rankは下級・中級・上級・国家級・伝説級にの五つに分かれていて、さらに十に分かれています」
「つまり下級━1から伝説級━10までってことか」
「はい。下級━3は下から三つめなので格=3となります。そして下級、中級、上級、国家級、伝説級の間には明確な差が存在します」
「差?」
「はい。たとえば下級━10と中━1の差は、下級━1と下級━5ぐらいの差があるのです」
「へぇ、結構でかいな」
「はい。では次の魔物のとこに行きましょう」
「了解。次はなんだ?」
「ゴーレムです!!」
妖精さんは攻撃されても死なない未知の生命体だと思ってもらえれば