自分強くなったんです
久々のステータスだよ!ステータスを少し変更しました。
≪誠二視点≫
Sランクのカオスオーガのステータスがこれ。
Name:
LV:LV68
NO,1:暗黒大鬼
Rank:国家級━1
Skill:特殊スキル《暗黒》、上位スキル《武道家》
Ability:魔法無効
STATUS
HP:S
MP:D
At:S+
De:S
SP:B+
Mi:E+
Hi:A
Next:LV100
そして俺のステータスはこれだ。
Name:刀藤誠二{半神半人}
LV:288
Belong:
Race:太陽の勇者
Ability:MPカット
Weapon:竜王之刀
Skill:テイム・サモン
PS:光を導くもの・紋華青蝦蛄・超感覚Ⅹ・剣術Ⅸ・解剖Ⅵ・料理Ⅶ
STATUS
HP:SS-
MP:A+
At:SSS+ (EX)
De:S+ (SSS)
Sp:SSS+
Mi:S
Hi:SSS- (EX)
SP:244Points
備考
長寿の加護
龍神の寵愛
人類最強
もはやいじめです。すいません。あ、みんなはいじめしちゃだめですよ?ちなみにかっこの中は紋華青蝦蛄を使用中の俺のステータスです。
「がああるうがるがああああああ!!」
「本当にうるさいな。俺はこんな奴に焼き鳥を・・・焼き鳥を。・・・やっぱりお前殺す」
こいつにやられたことを考えていたらふつふつと怒りがわき上がってきた。
「これはいじめじゃねえ」
拳を握りしめて、足に力を込める。ドンッ!!と音を立てて地面がへこむ。
「教育だっ!」
理不尽なことを言いながら、足の筋肉をばねにして突っ込む。オーガの懐に、パンチを入れるために。
「がるるがあああ!」
「あぶなっ!」
腕を振るわれて方向転換する。っておかしくね?
「腕…!?はあ!?何で腕が伸びてるんだよ!」
「がるう」
俺の驚いた様子に笑みを浮かべるカオスオーガ。めんどくさいなこいつ!
「いい加減にしろっ」
「がる?」
ごと、と何か大きいものが落ちる音がする。落ちたのは伸びたオーガの腕だった。むろん俺が斬った。
「がああああ!!」
それに気づいて雄たけびを上げるオーガ。そのまま伸ばしていなかった腕である左手を振りかぶって、殴りかかってきた。
「がるうううううがあああああああああ!!!!」
見ただけで分かる。これはこいつの全力だ。
「はっ!しゃらくせえ!」
そう言って俺はオーガをぶん殴った。攻撃力EXの俺の全力に、光を導くものによる加速を乗せた一撃。それはオーガの左拳に正面からぶつかり、腕を砕き、貫きながらオーガの左頬にぶち当たる。
そしてオーガの首からぶちぶちと大きな音が鳴り、千切れて飛んで行った。ごろごろと転がりながら噴水のそばで動きを止めるオーガの首。それはオーガの防御力が俺の攻撃力に遠く及ばないことの証明だった。
「俺の圧勝だな。ザコオーガ」
「ギ………ガ……ガ」
「じゃあな」
そのまま掌に作った焔の球でその首を焼きつくした。
* *
「つ、疲れた」
あの後が大変だった。傷がないか調べられて、ないと分かって悲鳴が上がる。どこでその強さを極めたと聞かれて、迷宮に四カ月こもってたと分かり悲鳴が上がる。街の女の人たちが野次馬に来て、俺の顔を見て悲鳴を上げる。その騒ぎにフェイが出てきて、「妖精様!?」と悲鳴が上がる。
あ、そういえばフェイはずっとどこにいたんだろう?何か人みしりっぽいんだよね、こいつ。俺以外の前には全然出ないの。かわいいな。
「お疲れさまでした主」
「大変だったな御主人」
「ああ、ありがとう二人とも」
「「いえいえ」」
「せいじー、なんかみんなみてるー」
ルナとドライグに諌められてると、涙を浮かべたフェイが泣きついてきた。
「お前もいい加減に落ち着け」
「ふざけるな!お前は妖精様を一体どこで捕まえた!」
え?何かおかしくないって?何かうざい貴族に捕まって話を聞かれてるとこなんだよ!
「だから世界樹の根元だっていってるだろーが」
「だからそれはどこにある!」
「・・・はあ。おい、もういいだろ」
「帰れると思うな!俺は栄誉ある帝国の子爵家次期当主だぞ!」
本当にこのガキめんどくさい。
「おい、いい加減にしろ」
「その人は聖国伯爵家の仮駒だ」
「私の名で訴えてもいいんですよ?」
あほな貴族のガキは退散していった。ちなみに前から順に筋肉なおっさん、アリシア、お嬢様だ。みんな俺のために(涙)っておっさん誰?
「おう、俺はAランク冒険者のバルガスだ」
「すいません声に出ていましたか。私は誠二刀藤です。以後お見知りおきを」
なんかおっさんがびっくりしている。なんかしたか?
「なにか?」
「あ、ああ、悪いな。あんな強い奴がこんな丁寧なしゃべり方ができるなんて思わなくてな」
「そういうことでしたか。私は気にしません。面白そうな相手にも出会えましたので」
微笑みながらそう言うと、おっさんは一歩下がっていた。
「ははっ。こりゃあ本物だ」
「本物?」
なんだそりゃ。
「本物の実力者ってことだよ。俺が見たことのあるSランクよりも強いぞお前」
「それは喜ばしい限りです。そう言えばあなたは出場なさるのですか?」
「あ?ああ、トライアングルのことか?俺は王国公爵家の仮駒だよ。そのくらいの家じゃねえと金を出せねえのさ」
「そうですか。ちなみに私は全種目に出るのですがあなたは?」
そう言うとおっさんはぽかんとした後笑い出した。
「ははは!マジかよ!アリシアを捨ててこの男を出すってのか」
「なにかおかしいですか?」
「二つ以上の競技に同じ選手を出すことは普通できないんだ。その場合はすべての競技にそいつ一人で出場しないといけないんだ」
そうだったのか。確かにそれは団体戦では苦労するだろうな。普通は。
「まあ、妖精様がいるならどうにかなるんだろ」
「そうですね。あなたと戦うのを楽しみにしていますよ」
「おう、そんときゃよろしくな」
さてそろそろ宿に戻るか。
「ではバルガス殿私たちはこれで失礼します」
「おう。じゃあな」
「はい。お嬢様帰りましょう」
「はい」
お嬢様に声をかけて帰路に就こうとしたところで一つ言っておくことがあったのを思い出した。
「バルガス殿」
「ん?」
まだ移動していなかったおっさんに声をかける。
「妖精さんではなく妖精さん王様ですよ」
「・・・・・・・は!?っておいまて!帰るな!説明しろ!!」
じゃあなおっさん!いい夢見ろよ!