特訓しよう
期末終わったぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!今回に話しは結構長いです。まあ俺にしてはですが。
「とりあえずまずは魔力を感じてみるか」
あのキモいオークが使っていた魔導術を極めるために俺たちは家に戻ってきていた。
「でも俺魔力使ったことねえんだよな」
「そ~んなことないよ?」
「だよなあ・・・あるのか!?」
衝撃の新事実!実は俺は魔力を使っていた!
「てれぽーとしてるよ?」
「あ」
そうだよあれ魔法じゃないですか。
「それに毎日魔力貰ってる」
「あー。確かにそういう設定だったな。俺魔力減らないらしいから忘れてた」
確か毎日魔力を契約した魔物たちに渡すんだったな。
「じゃあ夜に感じるあの何かが抜ける感じを思い出せばいいのか」
「そうそう」
なるほど。あれはたしかおなかの底から突き上げるように・・・どーんと!
「あ、できた」
「おおー」
あっさりと体に魔力を纏うことに成功した。
「結構気力を使うのに似てるな。一度魔導術を喰らったのもよかったのかも」
「つぎはてにあつめるのでは?」
「分かってる」
次は魔力を手に集める。俺はやるぞ!
【スキル《魔導術》を入手しました】
「どんなもんじゃい!!」
「おおー」
あのあと俺は昼も食べずに5時間も魔導術の訓練をしていた。今の俺の魔導術の熟練度はⅤだ。結構簡単に上がってよかった。
「よし。昼食ったら次のステップに進むぞ」
「おおー」
次は気力と魔力を混ぜる。
「よし始めるか」
昼飯を食べた俺たちは(ちなみに家の外のいっぱい岩が転がっているところで特訓している)特訓を再開した。
ここで皆さんに気力と魔力の違いについて説明しよう。まずはポ〇モンのステータスを思い浮かべてほしい。ポケ〇ンのステータスにはこうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼうの四つがあったと思う。ちなみにとくこうが特殊攻撃力、とくぼうが特殊防御力だ。気功術はこうげきとぼうぎょ、魔導術はとくこうととくぼうを付与する技なのだ。そうするとここで一つ疑問が浮かび上がる。そう、この二つを混ぜ合わせたらどうなるのか?
「まあそれを実験するんだがな。じゃあまず左手に魔力、右手に気力を集めるか」
「がんばれ~」
「おお」
同時に動かすってのが結構難しいな。・・・これでどうだ!
「おお!きたんじゃないか!?これ!」
「おおー」
金色の(イメージです)気功と紫の(イメージです)魔力が合わさり、一つの新しいエネルギーを作り出す。それはすごい、としか言いようのない赤い色をしていた。言うならば紅蓮。
【スキル取得条件を満たしました。スキル《魔導術》が上位スキル《紅蓮》に変化しました】
「きた!」
「おお~!」
きたぜ!新スキル!それにしても上位スキルか。そんなのもあるんだな。
「もうねるにょ?」
「・・・いや。前から考えてたことがあってな。それについて考えたい」
「なに?」
「・・・いや。気のせいだとは思うんだが。・・・俺、地球のときより弱くなってないか?」
「?」
そう。これが俺の考えていたこと。素早さはあまり変わってなかったので気がつかなかったが。よくよく考えてみると俺が蛇やら豚やらを一撃で仕留められないわけがない。スキルの値が足りないのか?あんなに強かった俺が今の今まで普通のスキルしか持ってなかったのもおかしい。制限されてたのか?それとも気づけないように脳に細工をされてたか。それかその両方。
なら何で今まで気づかなかった?誰がこんなことをした?
「・・・・・・いや。本当はなんとなくわかってんだけどな。」
俺の部屋に置いてある本を読んでいて疑問に思ったことが実は二つあった。本によると魔物はそれぞれ特殊な能力を持っているらしい。魔物使役師が魔物のステータスを見ると書かれている人間にはないもの。邪神の加護を受けた魔物だけが持つもの。
そして加護にも種類がある。すべての加護は何かから受け取ったものだ。大地の神や火の神など。ならば・・・
俺のステータスにあるアビリティと簡易鑑定の加護はいったい何だ?
≪???視点≫
「なははは!」
きらびやかでありながら無駄なものを一切置いてない学校の教室ほどの部屋で、一人の男が腹を抱えて笑っていた。
「見ろシヴァ!こいつ神の記憶封印を自力で解きやがったぞ!」
そういってとなりに立っている女に話しかけた。二人とも1億人が見たら1億人が「すばらしい」と言うだろう容姿をしていた。男のほうは黒い髪に金色の目、細身ながら実用的な筋肉をしている。女のほうは長く美しい髪の毛をポニーテールにし、後ろに垂らしている。
男は目の前浮いている画面を嬉しそうに眺めていた。
「確かに人間にしてはすごいことだと思いますが・・・。アビリティと偽装された邪神の加護を持っていることは」
「いや、見破られた時点で邪神の加護は消えるだろうよ。スキル《鑑定》がスキル欄に表示されてな」
そんなことはどうでもいいとでも言いたげな態度に女は疑問を覚える。「なぜこの人はこんなに喜んでいるのか?」と。
「この人間に何か特別なことが?」
「人間。人間ねえ。ククッ。シヴァ、お前もよく見てみろ」
「?・・・!?これは!?」
女は自分のセリフに笑った男に疑問を覚えながらも言われた通りにその人間をよく見た。そうしてやっと男のセリフの意味に気がついた。
「ノリキ様、これは!?」
「そうこいつは人間じゃない、偽装されてはいるがな。こいつの本当の種族は…」
男は種明かしをするかのように言葉を紡いでいく。
「半人半神さ」
最後に出てきた二人はこれからも極たま~~に出てきます。こいつらが誰かは「異世界に行ったら最強の日本人が神やってた」をご覧ください。
 




