ボス戦の準備をしよう
久しぶりの執筆
スケルトンと戦いまくった次の日。
「今日は九層まで攻略してハットリのレベルを13まであげるぞ!」
「お~」
「シュ!」
「ゴォー!」
今日も目標を掲げ迷宮の攻略を開始する。しかし途中で一つ気になることがあった。
「ゴムレスの土魔法初級って何だ?」
「ゴ、ゴー、ゴォォ!」
質問してみるが意味が全く理解できない。
「…とりあえず何かやってみろ」
「ゴォー!」
ゴムレスが叫ぶと全力で「魔法陣です!」って自己主張している、分かりやすい陣が浮かび上がった。
土球
「………読めた?」
何か魔法陣に書かれている文字が読めた。簡易鑑定のおかげか?そんなことを考えているとゴムレスの前に土の球が生成され打ち出された。土球は壁にぶつかりはじけた。
「なかなかじゃないか」
「お~」
「ゴォー!」
そのあとも検証を重ねた結果、土球・土壁・土弾・土拘束の四つが使えることが分かった。土壁は土の壁を作る防御呪文。土弾は土球の攻撃面積を小さくし威力を上げた攻撃呪文。土拘束は地面にふれている敵を土で拘束する拘束呪文だ。
「よし、呪文も把握したし魔物殺しまくるか!」←(ハイテイマーの所業じゃない)
「お~」
しばらく迷宮を歩き回ってると魔物と遭遇した。
灰色狼 隊長
下級━5
LV11
牙術Ⅲ
灰色狼×3
下級━3
LV8
牙術Ⅱ
「げ、役職持ちかよ」
役職持ちとは『隊長』のように普通にはない項目がある個体だ。ほかの個体よりも総じて強い。
「ちっ!俺がリーダーを殺る。お前らでグレーウルフを始末しろ!」
「は~い」
「シュ!」
「ゴォー!」
三匹に指示を出してリーダーに向かって走る。向こうのリーダーもこちらに向かって駆けてくる。
「刀藤一刀流…〖孤狼〗」
「ガウ!」
俺の一撃とリーダーの一撃が交差する。
(捉えた!)
俺の一撃は確実にリーダーの首に滑り込み、一撃で勝負を決めた。
「そっちは大丈夫か!?」
「うん!」
向こうも善戦しているようだ。
「ゴムレス、右側の2体に土弾用意!ハットリ、土弾に糸くくりつけて敵の動きを阻害しろ!糸にかかったら土拘束でさらにがんじがらめにした後攻撃しろ!俺が右側をやる」
そう指示して右側の一体に斬りかかる。
「刀藤一刀流…〖刹那〗」
手下Aの首をきれいに斬り飛ばす。
(向こうは?)
「ゴォー!」
「シュ~!」
「やった~!」
(勝ったみたいだな…)
どうやら指示通り出来たようだ。
「お前ら次行くぞ!」
「は~い」
「ゴォ!」
「シュ!」
そのあとリーダーが出てくることはなかった。




