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祈祷師

71、日常が崩壊する日


わたしは今、忘れ去られた大神殿に来ていた。

ここに敵は出ない。

ただ、大きな神殿に女神像が置いてあるだけだった。

わたしは毎日のようにこの女神像にお祈りをする。

どうかわたしの事を御守りください、と。

毎日毎日、同じ生活。

通常ダンジョンに出ずに、何のためにゲームをやっているんだ、というレベルで。

これが、ずっと続くと思っていた。

しかし、壊された。

1つ目はスキル入手の通知によって。


「…え、誰」


2つ目は誰かの声によって。


「なんでここにいんの?ここ敵でないけど」

「…敵が出ないからです」

「え」

「わたしは毎日ここでお祈りをしてるんです。邪魔しないでください」

「えー」


…わたしはただここでお祈りをしていたいだけなんです。

何も悪いことはしてません。

どうか立ち去ってください。


「なんか興味湧いてきちゃった。フレンド登録しよーよ」


…話を聞いていたのでしょうか。




72、ロナリア


なんか、間違えて『忘れ去られた大神殿』っていう敵が全くでないところに来ちゃって、引き返そうと思ったんだけど、女の子がいたから話しかけてみた。

んで、ここにしか来てないみたいで面白かったからフレンド登録した。

ロナリアっていうらしい。


「ねー、なんでここにしか来ないの?」

「外には敵がいるからです」

「なら、なんでこのゲームやってるの?」

「…現実から逃げられるからです」


話してくれたのは、学校でいじめに遭っていること。

親も聞いてくれなくて、先生は怖いこと。

学校に行きたくなくても行かされること。


「ひどい!」

「…でも、もう受け入れるしかないんです」

「…!」

「それだけのことです。だから気にせず立ち去ってください」

「…るの?」


明るい気分で話しかけたのとは真逆の方向に来ていた。

許せない。


「あんたは、ロナリアはそれでいいと思ってるの?」

「え?」

「なんで受け入れるの…?反抗はしないの?…自分の意思は無いの!?」


と、勢いにまかせて言うと、ロナリアの顔はくしゃっと歪んで、今にも泣き出しそうになった。

あ、やべ…


「…ありがとう…ございます…」

「え?」




73、予想外の


急にお礼を言われて、わけがわかんなくなった。


「そんなこと言ってくれたの、あなたで初めてだったから…」

「あ、そうなの」

「ありがとうございます。あの…よければお友達になりませんか?」

「え、いいの!?なろなろ!」


泣かせそうになった人から友達になろなんて言われるの初めてだけど。


「あ、あとさ…」


1回もここ以外来たことないでしょ、わたしのギルド入らない?

そう言おうとした時。


ガラガラガラガラ…


どこからから、瓦礫の崩壊する音が聞こえた。

それと共に、聞こえてきたのは…


「敵の足音!?」

「えっ!?」


ここは、敵はでないはず。

なんで…


「嘘…」


ここ『忘れ去られた大神殿』は敵は出ない設定にされている。

…通常は。

しかし、敵が出てくる条件もあった。

それは、先ほどロナリアが取得した『女神の加護』を取得すること、取得していない人がこのダンジョンに立ち入ること。

この2つをたった今満たしてしまったのだ。


「隠れて!わたしが倒すから!」




74、女神の加護


敵は3体。

いずれも悪魔のような外見。

…闇属性とかあったりして。


「『召喚』!」


敵の能力値がわからない状態で1対3はキツイので、ハティーを召喚する。


「ハティー!『威嚇』!『突進』!」


ハティーに指示を出すと共に、わたし自身も敵に突っ込んでいく。


「『チャージ』!『急所狙い』!」


結構硬いかも…

しかもAGIもあるから『死神の宣告』は使えないし…


「『炎の化身』!」


炎の化身を呼び出して3対3に持ち込むが、それでも厳しそう。

…わたしの今の弱点。

それは、攻撃方法がかなり限られていること。


「ハティー!『爪痕』!」


ようやく1体を撃破するが、このままでは持たなさそうだった。


「どうか…神よ…」


そんな中聞こえてきたのは、ロナリアの声だった。


「女神様、どうか我らに安寧を…!『女神の加護』…!」


その途端、ロナリアを中心とした地面に光の輪が広がった。

範囲回復、全ステータス10%上昇。

女神の加護だった。


その頃の運営陣は。


「おいおい嘘だろ…」

「まじかよ」

「毎日女神像に礼拝するやつっていたんだな」

「プレイヤー番号3669021のロナリア。以降マークしとけ」

「しかもルラが接触してる…」

「『混沌ルーラー』がさらに強化されるな」

「前々から思ってたんだが、ルラは中々おかしくないか?」

「それな」

「類は友を呼ぶんだな」


ロナリアのレアスキル取得と、ロナリアとルラの接触にまたまた運営は頭を抱えた。




75、またまたレアスキル


そして、ルラ達は悪魔を倒し終えた。


「ありがとうロナリア!」

「い、いえ…」


ロナリアのスキル発動から、ルラは全くダメージを受けずに残りの2体を撃破した。


「あの敵はイベント用だったのかな。なんかスキル取得した」

「わ、わたしもです」


2人とも、取得したスキルは違った。

ロナリアは『どうか願いを』と『聖なる光』だった。

わたしは『悪魔との契約』『貪食の闇』だった。


『どうか願いを』


概要 女神に祈り、指定した1人の全ステータスを5%上げる。

取得条件 『漆黒の悪魔』を倒した時に『女神の加護』を取得している。


『聖なる光』


概要 辺りを照らし、光属性で攻撃する。

取得条件 『漆黒の悪魔』を倒した時に『女神の加護』を取得している。


「わたしと違うみたいですね」

「うん。わたしは『女神の加護』は持ってないからねー」


『悪魔との契約』


概要 どれかのステータスを好きなだけ消費して、消費した分その他のステータスを上昇させる。対象はどちらも自由。

取得条件 『漆黒の悪魔』を倒す。


『貪食の闇』


概要 自分を中心として半径5Mの円を出現させ、その範囲内にいる、自分からみて敵に当たる者を全て飲み込む。

取得条件 『漆黒の悪魔』を倒す。


貴重な攻撃手段だ。

ふっ、と微笑んでステータスを閉じた。




save15


ネーム ルラ

レベル 63

職業 ナイト

武器 白雪の剣

頭 流星の髪飾り

服 純白の大天使

靴 羽の靴

アクセサリー 一匹狼 『召喚』

盾 ホワイトパール


STR 120(+80)

VIT 60(+100)

INT 10

MND 30

AGI 60(+45)

DEX 20

LUK 10


スキル

『チャージ』『受け流し』『身躱し』『斬撃波』『武器破壊』『急所狙い』『急所外し』『死神の宣告』『察知』『不意打ち』『峰打ち』『完全炎属性耐性』『炎の化身』『窮地の高揚』『爪痕』『独』『悪魔との契約』『貪食の闇』



ネーム ハティー

レベル 60


スキル

『爪痕』『独』『威嚇』『突進

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