孤独の詩
差し伸べた手は、小さく震えて。
「君の為」だなんて、薄っぺらい台本を
棒読みで浴びせかける。
この地獄に繋ぎとめるために、
踏み絵を押し付けられる。
その手を払いのけ、睨みつける。
――そんなに仲間が欲しいのか?
縋るなら、そのムラの神を崇めとけ。
例え邪教と呼ばれようが
僕は宇宙で彷徨いたいだけ。
どうすれば自由になれる?
惜しみない偽りの愛に塗れ
飲まれないように、飲まれないように。
ただ独り、ここから旅立てば
深く、暗い海の底で
眩く光っていられるはず。
宇宙のみなしごに、成り果てようとも。