年末の最後の全校集会「パート1」
「これが、私の学生としての生活が絶対に変わる日だ!」
いつものように、そして月曜日の朝ということで、私の一日は学校の授業が始まる前に、この特徴的なフレーズで始めることになっていた。携帯電話の画面が午前8時30分を示し、私のクラスメートたちのAPAが一斉に点灯した。同時に、最初の授業を担当する先生のAPAが私たちに席を立つように指示を出し、教室の全員が先生に挨拶をした。
机に座り、リュックからノートパソコンを取り出すと、頭の中には一つのことだけが浮かんでいた。
どうして土曜日、あの子は現れなかったのだろう?最初の休み時間になったら、その子の教室に行って直接聞いてみようと思った。
「みんな、私の話をよく聞いてください。」
先生のAPAが教室の前でこう言った。
「今日は、学期が終わる前に行われる最後の全校集会の日です。」
「すっかり忘れてた…」一年に四回、学校では全校集会が開かれ、全ての生徒、職員、先生たちが参加することになっている。でも、こうした集会で話されることはあまり興味深いことではなく、実際、かなり退屈なものだ。
「全校集会は午前9時30分から始まります。また、午前8時30分から午後12時30分までに予定されていた授業はすべて中止になるとのことです。さらに、この全校集会への参加は、皆さん生徒だけでなく、私たち教員や学校の全職員にとっても義務です。校長先生から非常に重要な情報が伝えられる予定ですので、必ず参加してください。」
「えっ?」先生の最後の言葉が耳に入った瞬間、それがかなり奇妙に感じられた。それに、通常30分程度で終わる全校集会のために、午前中の授業がすべて中止になるというのもおかしな話だった。学校でこのような通知がされるのは、これが初めてのことだった。
「以上です。同じ内容を記載したメールが皆さんに届くので、確認してください。全校集会には必ず出席してくださいね。」
「ビープ」
先生のAPAが切断された後、教室にいる全員のAPAも次々と切れた。
数分後、私は机から立ち上がり、教室を出て、クラス2-Bの教室の前に歩いていった。午前9時になるのを待ちながら、あの子のAPAが点灯するのをじっと待っていた。
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クラス2-Bの教室の中で、誰かのAPAが机から立ち上がる音が聞こえ、次第に他のAPAも同様に立ち上がり始めた。私は床から立ち上がり、窓越しにその子のAPAを見つけるまで目を凝らした。それはちょうど机から立ち上がるところだった。そのAPAから目を離さず、教室のドアを通り抜けるのをじっと待っていた。
「ち、ちょっと待って!」
すぐに声をかけたが、そのAPAは自動モードになっていることに気づいた。何度か話しかけても返事はなく、仕方なく私はそのAPAの横に立ち、一緒に同じ場所へ向かって歩き始めた。
広い廊下を通り抜け、学校の講堂に向かう。講堂はちょうど2年生用の建物の裏に位置しており、次々とAPAが私たちに加わってきた。そのほとんどが自動モードで歩いていた。あの子のAPAを追いかけて学校の講堂に入ると、すぐにそのAPAは床から投影されているホログラムに向かって歩き、そこにその子の学年とクラスの文字が表示されていた。最終的に、私たちは学生番号順に整列して並んだ。
午前9時28分になり、正門から入ってくるAPAの流れは止まり、学校の全ての生徒のAPAが講堂に集まっていた。
クラス2-Eの仲間たちと自分の番の列に並びながら、目の前のステージを見つめた。そこには、ステージ全体にわたる長さで5つの長方形のホログラムが投影されており、その真ん中には校長が使用するAPAが置かれていた。私の後ろ、講堂の奥に向かって並んでいるのは、学校の教師や職員たちのAPAだった。
横を向いて、数メートル先にいるあの子のAPAを見た。すると、名前が表示されるホログラムがそのAPAの頭の上にあることに気づいた。ほとんど無意識のうちに私は自分のクラスの列を抜けて、そのAPAに近づき、名前を読み取ることができた。
久保田愛実。
名前を読んだ後、何かが頭の中でぐるぐると回り始めた。
その子に話しかけようとした瞬間、突然、講堂のライトが消えた。数秒後、ステージの横から中央に向かって歩く足音が聞こえてきた。私は素早く振り向き、目の前の光景を見たとき、目を疑うほど驚いた。
「な、なにこれ…」
ステージの真ん中に立っているシルエットはAPAのものではなく、実際の人間の姿だった。