序章
突然、私の口から出たあくびは遠くで聞こえ、静かな教室の壁に反響していた。
その中にいるのは、私は高校二年生の生徒で、最初の授業が始まるのを待ちながら机に伏せていた。
勢いよく伏せていた体を起こし、前の壁に目を向け、右の拳を強く握りしめながら、唇の間でこうつぶやいた。
「今日は絶対に、僕の学生生活が変わる日になる!」
そのフレーズを毎朝、例外なく繰り返すことは、もう数ヶ月前から私にとって日常的なことになっていた。おそらく、それは自分自身を納得させようとする必死な行為と言えるだろう。なぜなら、どんなに耳から耳まで笑顔で言ったとしても、実際には私は学生生活を心の底から嫌っていたからだ。
はっきりさせておかなければならないのは、クラスの仲間たちに嫌がらせをされているわけではないということだ。
ましてや、私が先生を嫌っているわけでもない。お互いにほとんどやり取りがないので、彼らに対して何の感情も持つことができないと言える。
学校に行くこと自体が本当の問題ではない。
そう言った上で、何が本当に問題なのか?
携帯電話の画面で時間を確認した。朝の8時28分だった。
授業があと2分で始まるというのに、教室内では一切の音も聞こえなかった。それにもかかわらず、クラス2-Eの全ての生徒がそれぞれの机に座っていた。
今、私の周りの空気を一言で表現するなら、それだけで十分だろう。
「死臭」
そう言った上で、ここで何が問題なのか? どうして誰も一言も発しないんだ? まだ授業が始まるまで2分もあるのに!
わかった、ひとつだけはっきりさせておかなければならない。
クラスメートやこの学校の学生、教師、そして職員は、ちょっと「特別」な存在だ。
「ビープ」
突然、教室の前方から鋭い音が聞こえた。それは、古いコンピューターが起動する時に出す音に似ていた。そしてその音は、教授が教室に入ったことを示していた。
すぐにその音は私の周りでも繰り返し聞こえるようになった。
数秒後、耳に届いたのは、機械が再生した言葉だった。
「立って、礼!」
その後、教室の反対側から別の声が発せられ、私たち全員が机から立ち上がると同時に、みんなで声を揃えて言った。
「おはようございます、先生!」
これもまた、機械によって再生されていた。
全員が先生への挨拶を終えると、正式にその日の最初の授業が始まった。