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徒手空拳は最終手段

 三上視点に戻ります。


 俺と兄貴と呼ばれっている男の距離は、約八メートルくらいかの距離で見合っている。

 あっちも様子を見てきているな。……こちらから動くか。

 俺は、距離を詰めるような体制で一歩目を踏み出す。それに反応して、男もこちらに踏み出す。

 釣れた。

 素手のやつがリーチの長い武器を持っている相手には、懐に入るのが一番だからな。俺は、一歩目踏み出した状態で停止し、突っ込んでくる男に備える。男は、止まれないようだ。

 俺は、射程に入った男の頭を木の棒で薙ぎ払う。


 ドン「ぐはぁ」


 男は横に吹き飛ぶ。そして、意識を手放したのか、倒れたままだ。


「ヒュー。三上氏やりますねー。」


「あんまりこういうの好きじゃないんだけどな。」


 黛が、パチパチと拍手している。そして、猫たちもこれを皮切りに、称賛するように鳴いている。


「あ、兄貴が負けた?」


「あぁん?」


「ヒッ。」


 残った男は泣きそうな眼をしてこちらを見ている。泣くなよ、弱く見えるぞ。

 さて、あいつも処理するか。俺が近づくと残りの男は逃げだす。追いかけようとしたとき。


 ドスン!「ぎやぁぁぁ」


 男の真上の天井が崩れ、そこから建石さんと知らない男が落ちてきた。


「随分とダイナミックなご搭乗じゃないか。」


「ヒーローは、遅れてやってくる。常識。」


「遅すぎて戦いは終わったがね。」


 あとは猫の救出だけだな。


「ん?建石さん、不藤先輩は?」


 その時、無線から声が聞こえてきた。


『こちら、御手洗。不藤先輩と合流した。一階の中央に向かっている。状況は、どうなっている。ドウゾ―』


「お前たち以外は、全員集まっている。安全を確認しながらこっちに向かってくれ。」


『了解』


「ふぅ」


 全員の無事を確認して、一息つく。


「猫を救出するか。建石さんは、そこの三人を見張っといてくれ。」


「ん、わかった。」


「それでは僕も……」


「お前は猫の救出だ。」


 建石さんに見張りを任せ、俺たちは猫を救出する。


「さぁ、猫たち。救世主である僕をたたえたまえ。」


 黛がそういい猫をゲージから出すと猫たちは黛を攻撃し始めた。


「いたっ、やめっ、君もかい!」


 俺が解放した猫も黛を攻撃し始めた。


「お前の鼻につく言葉に猫もイラついたんだろ。まじめにやれ。」


「よし、ついたな。」


 俺たちが猫救出中に御手洗たちも無事たどり着いたようだ。


「全員無事だな。」


「あぁ。特に何事もなくここまで来たぜ。」


「それは幸運だな。」


「僕の運命力なら朝飯前さ。」


 いつの間にか隣に来ていた影沼がイきる。それは自慢できることではないだろ。


「猫を開放すればいいのかな?」


「あぁ。よろしく頼……。」


 言いかけた時、不藤先輩の後ろにナイフを持った男の影が見える。考える前に木の棒を投げつけながら全速力で近づく。木の棒は、男のナイフを持っている手に当たり、ナイフを落とす。


「きゃっ」


 先輩の手を引き、男に足払いをする。


「おっと。」


 男は、後ろへ飛んでかわす。俺は足払いで落ちているナイフを蹴とばす。そして、俺は、体制を整える。


「全く、武器を失うのは三流のやることなんだが。」


「それは、俺が三流ということか?」


 男は、俺の言葉に少し頭にきているようだ。無言で肯定する。

 先輩の安全を確認して、攻撃に備える。


「行ってくれるじゃないかっ。」


 男の右ストレートを防御態勢で受ける。そして、その後の怒涛の攻撃を俺は受ける。


「そらそら、どうした。反撃しないのか?」


 そして、俺は隙を見て男の腹を蹴り、距離をとる。


「ぐっ」


 そして、よろめいた先には、建石さんが構えていた。


「シッ」


「ぐはっ」


 さすがの仕事だ。ほれぼれしてしまうほど鮮やかだ。


「み、三上君ありがと。」


「不藤先輩が無事でよかったです。あと、撃退したのは建石さんです。お礼ならあっちにも。」


「そうね。千里ちゃんもありがと。」


「ふん。造作もない。」


 こいつが言うとほとんどの相手はそうだろ。


ウ――――ウ――――


「パトカーの音が聞こえるな。」


 なんでここに警察がきているんだ?


「私が、二階で男の人から離れているときに連絡したの。ダメだったかな。」


「別にだめってことはないかな。大丈夫です。」


 だとしたら思ったより到着が速いな。まぁ、いいや。早くキジトラ柄の猫を見つけないと保護されるといろいろ面倒だからな。

 と、捜索を再開させようとしたとき、足元に毛が汚れているが、あのキジトラ柄の猫がいた。


「よく考えたら探している猫ってどの猫だ?」


 黛が、ゲージをあけながら問いかけてくる。こいつ、俺たちが戦っている状況でもゲージ開けしていたのか。どんだけマイペースなんだよ。


「いや、もう助け出されたようだ。」


「おや、そうなのかい。では、作戦はここで終わりか。」


「ミッションコンプリート」


 建石さんが、達成感を感じているような笑みでそういう。全く気が抜けすぎだろう。


「ここを出るまで気を抜くなよ。というよりここで警察を待つのが安全そうだな。」


「そうするか。」


「それじゃあ、警察への説明はみんなに任せる。俺は、一足先にズらかる。


「「「「「えっ」」」」」


「んじゃ。面倒なことはみんなに任せるとしよう。あと、俺のことはない遺書にしてくれ。さらばだ。」


「ちょ」


 俺は、制止を無視して倉庫から出る。

 面倒なことなんて付き合ってやれるか。


 私のGWはいずこへ......。

 盗人は異世界に行っても盗人の投稿し始めました。良ければそちらもよろしく願いします。

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