視点変更 むz
―――――不藤、建石ペア―――――――
不藤視点
「私たちは、二階。」
「わかった。千里ちゃん。」
私たちは、二階を探索する。
「木材とか壁のコンクリートとかが崩れて地面に散らばって歩きずらいね。」
「うん、開けづらいドアもあるしねっ!」
千里ちゃんは、ドアを切り刻む。音が響くなぁ。
「千里ちゃん、鍵がなくて開かないドアの先の部屋には猫はいないと思うけど。」
「探索は、隅々までするのが基本。」
「でも、ばれないように静かにするものでもあるよね。」
「むっ、確かに。反省。」
「わかってくれてよかった。」
千里ちゃんの破壊行動をやめさせ、探索を再開する。
「うおっ」
部屋を出た時、御手洗君たちと鉢合わせる。声が少し大きかったからか御手洗君は口を押さえていた。
「何だ、先輩たちか。びっくりした。」
「御手洗君たちも二階を?」
「あぁ、行った先が階段しかなくてな。仕方なく二階に。」
「そうなんですね。」
「し、しばらくここら辺を調べるんで何かあったらぼ、僕たちを頼ってください。」
「わかったわ。ありがとね。」
影沼君、私と話すとき緊張している節があるのよね。そんなに緊張しなくていいのに。
御手洗君と影沼君と別れて、探索をする。
「うーん、二階にはいなさそうだね。鳴き声が下の方からしか聞こえないような気がする。」
「私もそう思う。」
千里ちゃんも同じ意見のようだね。今回の件は、私が止めなかったのが原因の一つでもあるんだから、頑張らなくちゃね。あと、一番の先輩だしね。後輩の面倒は、私が見なきゃ。
「じゃあ、みんなに連絡しよっか。」
「わかった。任せる。」
連絡しようと無線機を取り出そうとしたとき。
「誰かいるのか。」
男の人の声が聞こえた。
「ん、なんだ?女子高生か?」
そういうと男はナイフを構える。
「千里ty「ここは、私に任せて。」
千里ちゃんも木刀を構える。
「御手洗たちも二階調べてた。そっちの方へ。」
「でも、」
「大丈夫、私強いから。あと、あの人から逃げ切れるとは思えない。背中見せた方が危ない。」
千里ちゃんの強さは公園での練習でよくわかっている。私が邪魔になるよね。
「……わかった。」
そして、私は無線機で連絡しながらその場を去る。
建石視点
恵先輩は行ったかな。
私は、目の前の男に意識を向ける。
「そんな気の棒ごときで勝てるとでも?」
徴発された。買ってやる。
「あなたごとき、余裕。」
「何だと。ガキの分際でなめてくれるじゃねーか。」
なんとも三下のセリフ。
「後悔しても知らねぇぞ。」
一拍おいて、男が間を詰めてくる。
「シッ」
私は、剣を振るう。
「そんなとこで振っても当たるわけ……」
男が、そういった瞬間、金属が落ちたような音が響く。
「は?」
男は、折れたナイフを見て、目を見張って驚いている。
その光景を見て、私は口角を上げる。
伊藤以外のサンドバックは初めてだ。
その後の男の惨状はそれはひどいものだったという。
GW終わりますね。悲しいです。
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