かくかくしかじかばれてるむーぶ
次の日、学校が終わり、俺は黒い手袋と木の棒をもって廃倉庫へと向かう。別に戦うつもりはないがもしもの時用の武器だ。猫を捕まえている捕獲機をばれずに開けていく。こちらとしては、あのキジトラ柄の猫を助け出せばいいからな。パニックになっている間に抜け出す。このプランで行く。運が良ければほかの猫も逃げ出せるだろう。
ほんと、なんで猫のためにこんなこと……。自分の馬鹿さに飽き飽きする。
昨日の水たまりに注意して、廃倉庫に着く。あのトラックもまだおいてある。
さて、侵入前に再度情報を整理しよう。
この倉庫は、学校の運動場より少し小さいぐらいの『ニャ―』面積だ。外に階段が『ニャ―』あるこ『ニャ―』とから二階『ニャ―』のようなものがある『ニャ―』と考えてもよさ『ニャ―』そうだ。相手は、最低『ニャ―』でも三人い『ニャ―』ると考えよう。あとね『ニャ―』こがうる『ニャ―』さ『ニャ―』うるせぇ!考えがまとまらん!
入り口には、酒を飲んでいる昨日の二人組だ。正面からは無理だな。塀を上って側面からだな。
そう思って、側面に回ろうと後ろを向いたとき、俺の後ろに人の影が見えた。
「シッ」
俺は、そいつの腹に肘を入れ、振り向き際に首をつかむ。
「ギブ、ギブ。」
か細い声で言うその陰の声に聞き覚えがある。そしてその顔を見て、
「影沼?」
そう、影沼だった。少し離れた方に御手洗たちが見える。尾行していたか、全く気付かなかった。
「それで、なんでどういうことか説明してもらおう。」
俺は、御手洗たちを問い詰める。
「いやぁ、今日の三上の調子がおかしかったから。話しかけても上の空だったり、昨日のこと聞いても聞くなって感じだったし。だから、影沼を使って尾行した。」
「僕を道具みたいに扱わないで。」
……俺そんなにわかりやすかったか?
「まぁ、それはわかった。で、なんでそこの二人がいる。」
そこには、不藤先輩と建石さんがいた。
「公園で出会って、ついてきた。」
なぜ、と聞こうとすると
「探偵ごっこ、面白そう。」
建石さんが答えてくれた。なるほど、不藤先輩は巻き込まれた感じか。
「それで三上、ここは何なんだ。」
……ここまで来たら、話さないわけにはいかないか。俺は、得た情報をみんなに話し始めた。そして、これからの行動も。
かくかくしかじかしかくいむーぶ
「三上君それは、警察に相談するべきじゃないかな。」
「いや、ダメだ。」
反射的に言葉が出てしまった。いや、ダメではないんだが、俺がただ警察を信頼していないだけだからな。さて、どう言い訳しよう。
「警察が、俺たちの話を信頼してくれるかは微妙だ。証拠もないし。あと、やつらが予定を早める可能性だってある。」
結構無理な言い訳だが、不藤先輩は考えるように黙り込む。
「だから、危険な可能性あるからここは俺に任せてくれ。」
さぁ、どうだ。先輩が顔を上げる。
「なら、私も行く!」
そうなるか~。なんという正義感。この話を聞いてしまった責任感、罪悪感とかもあっただろうけども。話すのは失敗だったか?
「俺たちも行くぜ。ここまで来たんだ、付き合うぜ。なぁ、影沼。」
「えっ、今日はため撮りしたアニメを見なきゃいけな……」
「お前、昨日見たって言ってたじゃねーか。」
「ぐうぇ」
「なかなか経験できることではないね。私も行くとも。」
「侵入作戦、おもしろそう。」
やはりこうなるか。
「大人数で行くとばれやすいだろ。やっぱり俺一人で行く。」
「数が多い方が、猫の救出を手早くできると思うんだけど。」
不藤先輩が食い下がる。
「では、グループに分けて少数でいきましょう。ちょうどここに無線機が三つあります。人グループ二人でどうでしょう。」
「それでいこう。」「採用」
「ちょっ」
俺のこと無視で話が進む。
「考えた結果、三上、黛グループ。不藤先輩、建石グループ。そして、俺と影沼グループに決定しました~。」
「「「おぉ~~」」」パチパチ
拍手しとる場合か。
そんなこんなで、グループが決まった。妥当な分け方だな。こうなったら仕方がない。俺も腹をくくるか。
「さっきも言ったように、やつらに見つかったら逃げろよ。わかったな。」
「「「「「了解」」」」
最終確認をし、俺は号令する。
「では、作戦開始!」
こうして、キジトラ柄猫救出作戦が始まる。
GW楽しんでいますか。私ですか。聞くなよ。
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