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思ってるシチュエーションを書くのは難しい

「今日から新しい高校生活が、始まるのか。わくわくするな」


 俺の名前は、三上和希、高校2年生だ。親の都合で、この|千棘市≪ちとげし≫に引っ越してきた。林城館≪りんじょうかん≫という高校に編入する。

 これから、俺の青い春の始まりだ。ひゃほ――――い。


「キモい!」


「辛辣!」


 リビングで朝食を食べている中、キッチンの方から母さんから辛辣なお言葉を賜る。お母さま、心の声を聞かないでください。

 必要なものをバッグに入っていることを確認し、家から出ようとする。


「あんた、忘れ物はしてないよね」


「ああ、ちゃんと確認した」


「行ってらっしゃい」


「行ってきます」


 母さんの声を聞きながら、家を出る。

 とても天気が良く、転校初日としてはとても気持ちのいい日だと思った。昨日は、結構雨が降っていたため、まるで天が俺を祝福しているかのように感じた。なんだか今日いけそうな気がする~。

 俺は、優雅に道を歩いていた。隣には水たまり、そして後ろからトラックが…


バシャ―


 俺は、家に帰り、急いで予備の制服に着替えて、登校することになった。新しいバッグは、汚れたままで。


 学校につき職員室に向かった。そういえば、担任の先生の名前ってなんだっけ。ちゃんと調べればよかった。まぁ、転校してきたとか言えばどうにかなるか。

 職員室につき、一呼吸ついて、ドアをたたく。


「失礼します」


「うい」


 やる気なさそうな声で、男性教員が返事を返す。そして、職員室に入ると足を放り出しだらけたように椅子に座っているひげをそっていない中年男性がいた。なんで教師続けられてんだこの人。


「今日からこの学校に転校しましました。三上和希といいます」


「あぁ、転校生か。君の担任の月見里だ。月に見るに里とかいてやまなしだ。よろしく」


「よろしくお願いします」


 教師は、けだるそうに回る椅子を回し、こちらに体を向けると自己紹介をする。珍しい苗字だな。ていうかこの人が担任かよ。不安だ。


「三上のクラスは、2年2組だ。教室は、東棟の3階だ。とはいってもはじめは私が案内するが。面倒だな」


 心の声を出すなよ。

 ここは、西棟だから反対側か。3階は、上り下り面倒だな。


「提出書類はあるか」


「はい」


 と、バッグから書類を取り出す。


「OKだ。朝のホームルームまで適当に過ごしてくれ」


 おい、投げやりにするな教師。

 

 始まるまで時間があるし、教室入っての一発目に何を言うか考えるか。


「あぁ、あと三上」


「何ですか?」


「なんでバッグ、そんなに汚れているんだ?」


「何も聞かないでください」


 構想段階では、もうちょっとおもしろそうだったんだが...

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