エピローグ
『きゃんきゃんきゃん!!!』
ポメちゃんが嬉しそうに駆け回る。
今日は、ガイザード様と私の結婚式である──。
書面だけの婚姻から、半年が経過し、今日の良き日、私たちはやっと式を挙げられたのだ。
「ロザリナ──」
低く、艶やかな声が私を呼ぶ。
振り返ると、逞しく、精悍で、彫刻のように格好いい、大好きな旦那様が、神々しい正装の姿で私に手を差し出している。
「ガイザード様っ」
その手を握り締めると、その勢いで抱きしめられた。太陽の光をいっぱい浴びた新緑のような香りに胸がドキドキと音を立てる。
首にひんやりとした感覚がして、はっと顔を上げると、蕩けるような甘い視線を向けるガイザード様と目が合った。
ネックレスを着けてくれたみたいだ。
プレゼントかな!?嬉しいわ!!!
ウキウキしながら鏡を覗き込むと、其処には、ナーサリーに壊され、マーロに保管しておいて欲しいと頼んだ、母の形見のネックレスがかけられていた。
傷一つない。
母に貰った頃のままで──。
「な……んで……」
「時間はかかったが、修復魔法師を捜した。君の大事なものだろうから」
「そ、そんな、修復魔法はかなりお金がかかるのにっ!!!」
「安いものだ。君の思い出が取り戻せるのなら──」
修復魔法師は国に一人いるかどうかだ。見つけ出すのも大変だし、その手数料は城でも買えるほどだ。そこまでして、母のネックレスを直してくれたガイザード様に、涙が溢れそうになる。
「あ、りがとうございます……。母の形見だったので……。このような晴れの日に、このネックレスを着けられるなんて……夢みたい。母も、天国で……きっと喜んでくれています」
我慢できず流れてしまった涙を、ガイザード様の大きな手が拭ってくれた。
「君が喜ぶのなら、何でもしよう。君を生涯愛し、護り抜く。君が幸せで、笑って居られるように。わが命をかけて……誓う」
「っ……、ガイザード様……、大好きですぅぅぅぅ!!!!」
思いっきり抱き着いた私によろけることなく、ガシっと受け止めてくれた。
ガイザード様と出会えて良かった。
大好きな旦那様──。
『きゃんきゃんきゃんっ!!!!』
『あー、もう、見てられませんわっ!!!幸せなのは今の内、きっと『破滅』が訪れますからっ!!!わかってますのっ!?』
『そういうベルローズは、さっきこっそり感動して涙ぐんでいたくせに。素直じゃないところも可愛いね、私の薔薇姫は』
『キーーーーっ!!!!う、うるさいですわぁぁぁぁぁ!!!!』
賑やかな背後は、聞こえないふりをしよう。
◆◆◆
「汝、ガイザード・ザグリオンは、生涯、健やかな時も病める時も、妻、ロザリナ・ザグリオンを愛し抜くことを誓いますか──?」
「わが命をかけて、誓おう」
ガイザード様っ!!!恰好良すぎます!!!
ああ、このまま昇天してしまいそう!!!
「汝、ロザリナ・ザグリオンは、生涯、健やかな時も病める時も、夫、ガイザード・ザグリオンを愛し抜くことを誓いますか──?」
「はいっ!誓います!!!」
私の迷いのない誓いの言葉に、ガイザード様は眩しそうに
私を見つめ、微笑んだ。
そして、そっと唇が重なり合った──。
END
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!!
ロザリナとガイザードの物語、いかがだったでしょうか!?
久々の毎日更新…挫けそうになりかけましたが、いいね!ボタンやご評価、日に日に増えていくブックマークに支えられ、何とかラストまで頑張れました!!本当に応援していただきありがとうございました!!!
また番外編などを更新するかもしれませんが、ひとまずこれでお別れです。
本当にありがとうございました!!!
また次の作品で出会えることを心より祈っております(*´▽`*)
これからもどうぞ宜しくお願い致します♪♪
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どうぞよろしくお願いいたします♪♪
~追記~
誤字報告、ご感想、沢山のご評価、ブックマーク、いいね、をいただき、ありがとうございます!感謝の気持ちでいっぱいです!!!




