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日記 その3

 入園して早くも2か月が過ぎようとしている。当初はどうなることかと不安しかなかったが、幸運にも友だちが多くでき、あのカトレアさんとも仲良くなれた。

 授業や学園生活にもかなり慣れて有意義な生活が送れていると思う。


 しかし、最初の頃にケイが言っていた潜在能力のある一般の子がちらほらと才能のようなものを発揮し始めていて、現在の懸念材料だ。

 暇を見つけてはケイと鍛錬を入れているが、成長スピードが著しくこのままでは1か月もしないうちに追い越されてしまう。もしそうなれば王女としての面子が危ぶまれる。


 なによりクロエさんには何があっても勝たなければならない。クラスが違うためクロエさんがどういう状況なのかは分からないが、恐らくはトップの実力だろう。

 ケイには私のペースでやればいいと言われたが、そう呑気でいられない。ケイには次からもっと上級の技の鍛錬をつけてもらおう…。


 面倒なのは嫌いだ。だが追い越されて後から悔しい思いをするのはもっと嫌だ。私は立派な淑女になるとお母様と約束したからには、他の子たちに負けるわけにはいかない。





 そういえば最近、ケイが夜中に部屋を出入りすることが多い。

 一応私を起こさないようにしているが、鍛錬のおかげもあり気づかない私ではない。

 一体何をこそこそとしているのだろう。今度追跡してみよう。

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