表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨル  作者: yume
PR
17/20

真っ黒な涙



ヨルは叫ぶ。


「私は正しい。お前は間違っている。こんな国など滅ぶべきだ」


「それは違う!国からの理不尽な対応に怒るのはわかる。


悲しかったろう、辛かったろう。しかし国を滅ぼすのは間違っている」


「間違っているとしてももう誰にも止められない。ただ一人、お前以外には」


「ならば私はお前を止める」


私はリアムに問いかけた。この戦い、勝てるかと。


ヨルの魂を救えるかと。聖剣リアムは応えた。刀身が青く光り始める。


リアムに会った日を思い出した。


あの日、母を失った少年は大きな鉤爪と翼を得たこと。


剣の切っ先がぐにゃりと曲がり鉤爪の形へと姿を変える。


柄の先端からは翼が生えた。


「はあああーーーッッ」


声を上げて私は飛び上がる。


リアムの翼がはためき、そのままヨルへと突っ込んだ。


その鉤爪が少女の身を裂く時、小さな声で、しかし確かにその声は私の耳に届いた。


「姉さんーー」


少女は目を閉じ、静かに涙を流した。


真っ黒のドレスは破れ、赤い血が飛び散り、ヨルは掛け時計の下へ吹っ飛んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ