仮
「実際さ、いつも私以外と遊ぶ時ってどうしてるの?」
人と関わるのが嫌になって早数年。
閉じこもり、魔が差したように本を読み、感情とかをリハビリした私……。私はモンスターか?
じゃ無くて、2人以外知らないし、知ろうともしないから普通が分からない。
2人がいなければ余裕で高校なんてドロップアウトしてたし。
その点2人は人気者だ。コミュ力高いオバケだし、顔も良くって性格もいい。本当になんで彼氏が居ないんだろうね。釣り合わないんだろうね。
ネガティブ思考に足を捕まれ鬱の沼に入りかかってると誠が顎に手を添えてうなる。
くぅ〜様になるねぇ!
「私は部活の子と遊ぶことが多いね」
「そっか、誠って陸上部だっけ?」
誠は父親譲りの運動神経の良さと感の良さで高校の部活レベルならどの競技でも3番手以内には入れる猛者だ。
そんな誠をほっとく訳もなく兼部という形で部活を手伝ってるって言ってた気がする。
「あと、サッカーとテニスとバレーのヘルプだね。どの部にも所属していて、所属していないって感じ」
「試合の時だけ?」
どうも、夏休みなのに私の家に入り浸ってる (2日間)と思いました。
手の指をおりながら有り得ない数の部活動の数を羅列していく誠には関心しかない。
本当になんでこんな子が私と友達なんだろうね。
「いや、練習も参加したりするよ。たまにだけど」
「そういえば夏休みは参加しないの〜?」
琴子が半目で覗き込みながら恨めしそうに言えば、勝ち誇ったように言い返す。
「残念だったね琴子。試合以外は紗奈のそばに居るって全部活に言ってある」
誠はちゃんと断りを入れてるらしい。まあ、毎度助っ人という体ならそれでもいいのかもしれない。良いね、こんな身近に小説の主人公みたいな…………。
「へーそうなんだ???ねえ、変な言い方してないよね?」
私の必死の問は聞こえないふりをして琴子にバトンを渡しましたよ!?
「…………。琴子はどんな感じだ?コスメとかスタバとかが多いのか?」
「ねぇ、聞いて?答えて?」
不安で仕方無い。肩……には手が届かないので二の腕ら辺を掴んで揺さぶるも、至福そうな顔をされる。
私の怪訝な顔とはまるで真反対だぜ!
「私はそうね、インスタ更新とかの為に映えを探してるかな」
「ああ……」
「え、なに?」
「それってアレでしょ?買って写真撮って捨てるって言う」
「ちょっと!それは1部のモラルの欠けらも無い下品なヤツら!一緒にしないで」
「ご、ごめん」
「フンッ、言う事聞いてくれたら許すよ」
「えぇ……」
「紗奈、聞くことは無いよ!琴子が離れて言っても私は墓場まで一緒だから!」
「ちょっとーーー!」




