仮
「じゃ、行ってくる」
朝早く、10時くらいですけど。もう暑い。
玄関出て一歩でもう汗だくなんだけど。
夏の徐々に気温が上がってくい感じを諸に体感する。
早朝とかは空気が澄んでるから気持ちいいけど、そんな時間帯は普段寝てるし、なんなら、クーラーの風しか味わわない。
そんな私が2日連続で猛暑の中に放り出されるのだ、既に上せそうだ。
「とても遊びに行く顔じゃないわね。紗奈の事よろしくね、2人共」
「「任されました」」
猫背で項垂れてると、両手に琴音と誠が抱きついて元気よく返事をする。
密着されると体温で更に暑い。
ソフトタッチとかじゃなくてガッツリホールドされてるから解けもしない。
実は、家を出るまでに1悶着あったりしたんですよね。
お父さんは既に仕事に行ってて朝は会わなかったけど、お母さんはお父さんより、遅く出るから久々に朝に会った。
琴音がお母さん分も朝ごはんを作って、お母さんは先に食べていた。
のんびり階段を下りて「おふぁよう」と挨拶したのにお母さんには呆れられる始末である。
「今日も出掛けるのよね?」
「いえ」
「出掛けるのよね?」
「いや、はい」
「うん、いい子だ」
「昨日は無理やりだったからね、今日は紗奈の熱望を叶えようと名古屋まで行くんです」
「今度は電車……実は乗り方わかんない」
「……紗奈、いっぱい出かけような」
「……夏休みで覚えれるようになろう」
「……はい」
気遣いが心苦しいです。




