好きな秘密
「と、言うわけで……」
「「お泊まり会だー!」」
声高らかに両手を上げて叫ぶ2人、それをベットの上で眺める1人。さて、私はどれでしょーか。
正解はー、楽しそうな顔を向けられて渋々恥ずかしながらよろよろと手を上げる1人でしたー。
テンション高いよお、陰キャに陽キャのテンションはついていけないことを再認識したところで、部屋のメイクアップを始めます。と、言っても布団を敷くだけの簡単な作業で、問題はここから。
ちなみに誠と琴子の2人は結構泊まりに来てたりする。その頻度毎週土曜。かなりの頻度で日曜日も。
だから結構2人で食材持ち込んで料理を振舞ってたりする。今回はしないみたいだけど。何を基準に料理を作るのかは知らないけど私の家族には結構好評だったりする。
それはさておき、そうなると皆同じ部屋で寝るわけだけど、毎回これが始まる。
「じゃあ、誰が1人で寝るか決めようか」
そう、2人とも私の隣で寝たがるのだ。
私的には寝てる時なんか意識ないし誰が一緒でも関係ないと思うんだけどね。でもそれはあくまでも私だけの考え。2人は違うようだ。
「前回は悔しい思いをしたのでね、負ける訳には行かないんですよ」
ギラギラとした目で私を見る誠。一瞬イケメンになら襲われても問題ないのではと問題思考が浮かんだので無かったことにしたい。
「私がひとr」
「景品が1人なわけないでしょう!」
「紗奈、私は紗奈と結婚がしたいの」
「あれ?誰と寝るかみたいな話じゃなかったけ」
「寝るっ、優しくね……」
「睡眠ね!優しくも何も無いでしょう!」
「じゃ、ポケモンバトル始めまーす」
誠ってこんなマイペースだっけか?いや、違う。
私が琴子を軽く叩いたのに嫉妬しているんだ!
いや、意味わからん。
……ここまでがテンプレだったりする。
冷房ガンガンの部屋なのにポカポカ暖かい空間だった。2人のいる場所だけ輝いて見えるのは私だけの秘密だ。そんな太陽のような2人が大好きなのも私だけの秘密だったりする。
ポケモンは誠の全勝で終わった。あっれー、絶対誠よりプレイ時間多いはずなのになー。
すごく悔しい。うぎぎと誠を睨めば二ヘラと笑顔を返される。解せぬ。




