表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小桜さんは義理堅い  作者: 奈瀬 朋樹
番外:プチ家出編
68/94

63話 教育的指導

????(首を傾げる)


いつも通りに出迎えだけど、俺の後ろに小学生コンビ、初対面の月山さんがいるから、警戒モード?になってるっぽいな。


こういう時の小桜さんは動かず、監視に専念して情報収集?をする習性があるのだ。だから警戒モードを解く為に、情報公開をしてあげないと、


「この子は美羽ちゃんの友達で、月山さんです。こざ……」


うっ、そういえば小桜お姉ちゃんは消滅したんだっけ? それに美羽ちゃんの姉じゃないのなら、どう扱えばいいんだ? この矛盾をどうすればと元凶の美羽ちゃんを見てみたら、汗だらっだらで明らかに狼狽している。なので全員が無言の最中、何かを察しった月山さんが


「うふふ、お兄さんの彼女?」


「違います! 彼女じゃないです!!」


全力で美羽ちゃんが否定、この発言に小桜さんは固まったままだけど、どう思ってるのだろう? 動きがないからよく分からない。


「ええっと。月山さん、この人は高校の先輩で、名前は……」



「羽生美夜です!!」


????????(激しく首が傾く)



美羽ちゃんのとんでも発言で、過去最大級の傾きっぷりだ! 嘘に嘘を塗り固めるのは良くないって格言は本当だな。状況がどんどんカオスだよ。


「えっと、羽生、さん? 今日はどうしました?」


そう尋ねたら袋を差し出しきて、中には湿布と傷口が入っている。どうやら昨日の事を気遣ってきてくれたらしい。嬉しい限りだ。


「ありがとうございます。ただ今は立て込んでいるというか、ほんとすみませんが今日はお引き取り願えますか? 後でちゃんと説明しますので!」


コクコク(首を縦に振る)


このサインに小桜さんが察してくれて、帰ってもらった後、


ガシッ (妹の頭を掴む)


「みーうーちゃーん」

「すみませんすみません。反省してます」


「月山さん、俺の本棚で読んでみたい本あった?」

「ありますが」


「じゃあ好きなだけ読んでいいよ。ちょーーっと今から兄妹会議がしたいので」

「うふふ、よく分からないけど、分かりました」


こうして月山さんを俺の部屋に連れていった後、リビングで妹の弁解を聞くことにしました。もちろん正座をさせながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ