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小桜さんは義理堅い  作者: 奈瀬 朋樹
第3章:謎のご褒美編
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56話 鎌倉コロッケ

高徳院を離れ、長谷寺・御霊神社・極楽寺と徒歩で南下しながらお寺巡りをした後、極楽寺駅が混んでいたのでタクシー移動、もう昼なので食事かな?と思ったんだけど、


「ココですか?」


コクコク(首を縦に振る)


到着したのは大きな旅館、団体客が使いそうな場所で、宿泊しない一般客でも食事・銭湯は利用可能みたいだが、自由な2人旅なのに、何でココ? だけど小桜さんはこの旅館をまじまじと見つめてから館内に入り、大広間の食堂席に腰を下ろす。


「賑わってますねぇ」


コクコク(首を縦に振る)


宿泊客の他にもバスツアー団体・外国人集団が居て、ツアー系の方々の食事は全て同じになっている。そんな感じで辺りを見渡していたら、ウェイトレスさんが来て、


「ご注文、お決まりになりましたか?」


「ええっと、あそこの集団が食べてるのって何ですか?」


「あちらは日替わり定食になります。鎌倉名物を添えたメニューで、団体客にも好評でお薦めですよ」


うーん、価格もお手頃だけど折角の旅行だし、ここは奮発して名物尽くしでも


「………………………………………日替わり」


「日替わりがお1つ。そちらはお決まりですか?」


「えっ? ……じゃあ、俺も日替わりで」


自分だけイイ物を食べるのは気が引けるので、一緒にしました。鎌倉コロッケ、美味しゅうございました。


◇  ◇  ◇


食事が終わり、旅館を出ようとした途中、小桜さんが銭湯の入り口を注目して、入りたいのかなーと思っていたら、旅館の人が申し訳なさそうに頭を下げて


「すみませんお客様。怪我をされている方の入浴はちょっと……」


「ああ、大丈夫です。この足で無理なのは承知ですから。小桜さん、入りたいなら1人で行っていいですよ。待ってますから」


ブンブン(首を横に振る)


この反応は、ちょっと気になっただけかな? なのでお暇しようとしたけど、旅館の人が申し訳ないと思ったのか、こんな提案をしてきた。



「銭湯は無理ですが、足湯なら大丈夫です。どうでしょうか?」

他にも鎌倉名産を調べていたら「イクラとしらすのミルフィーユ」という尖った食べ物がありました。

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