55話 鎌倉大仏
「移動、予想以上に大変ですね」
いきなり駅が入場規制、しかもスマホで調べたら朝まだマシで、昼付近の江ノ電はもっと込むらしい。マイナー観光地と勝手に過小評価していたが、恐るべし鎌倉。地元民が地元観光地をよく知らないって話があるけど、正にその通りな有様だ。
そんなこんなで長谷駅に到着、北へ10分歩いた先に、国宝である鎌倉大仏が見えてきた。
「うわー、遠目だと小さい感じだったのに、近くだと迫力ありますね」
コクコク(首を縦に振る)
全長13m(台座含む)の大仏は存在感の塊で、無機質な顔も眺め続ければ美男子に見えてくるから奥深い。周りの観光客も見入ったり写真を取ったりで、みんな大仏様に魅了されまくりである。
それから小桜さんと大仏の周りを一周しようと、後ろ側に行くと
「背中にパカっと空いた窓がありますね」
コクコク(首を縦に振る)
そして後部左下から大仏の中に入れるという事で潜入。中に金属製の階段が設置されてはいたが、青銅が変色してたりと、数百年の歴史の片鱗を感じるには十分なものでした。
「正に、動かざる事山のごとし?」
フルフル(首を横に振る)
「すみません。鎌倉と風林火山は関係ないですね」
それから高徳院内をゆっくり巡回して人休み。それから外国人観光客に声を掛けられて記念写真を撮ってから、俺と小桜さんのツーショットも撮ってもらい、謎の握手とハグをしてから、早々に次の目的に移動となりました。
あれこれ考えてたら更新遅れました。すみませんです。




